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青春

ついこの間まで道沿いに咲いていた桜も、

気づいた時には忙しい日々に切り取られたみたいに

まばらな桃色に変わっていた。

時間をかけてやってきた理想の日々は、

やはり過去の記憶の引き立て役となってしまったし

私の心は電池の切れかけた振り子の時計みたいに

だんだんと振れ幅を失っていた。

今私の中の桜は満開に咲いている。

なーさんの素敵な写真をお借りしました。

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