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ゆぴさんと中村さんの本に対する想いが、自分の心を代弁してくれたような気がした

6月16日、note placeで開催された、書く仕事を続けるための「Marble」が主催のライター交流会。

今回のイベントで登壇されたのが、インタビューライターで作家としても活躍するゆぴさんと、SNSで発信されているスタバ朝活でもお馴染みのライター・中村洋太さん。

行きの電車で読んだ中村さんの1万字ぴったりのエッセイに、涙が溢れそうになりながら辿りついたnote placeは、noteのイベントでよく背景に写っている場所だった。

なんだか感慨深い気持ちになったな。

たくさんのnoteの種を蒔いてくれた1時間

きっとお二人の話を聞いて、すぐにでも自分のnoteを書きたくなった人がたくさんいたんじゃないだろうか。

それほどお二人の和やかなトークからは、日常に溶けこんでしまっているnoteの種を丁寧に拾いあつめて、参加者の足元へと蒔いてくれているような、温かなお裾分けをもらったような気がする。

ゆぴさんの「偏愛を発信することは大事」「感情がぐちゃぐちゃなときほど文章を書く」という言葉は、他人に読まれることを気にして避けていたテーマでもあった。

背伸びしなくても、ひたすら好きなことを書いていれば、きっと同じような想いを抱えている人が集まってくれる。

だからこそ、noteはいつまでも、忙しない日常で忘れ去られたりしないように、心に浮かんだ疑問や引っ掛かりを残す場所にしておきたい。そう思わせてくれた。

ゆぴさんが言っていたように、鍵をかけて自分だけのメモ帳に残しておくのはもったいないから。

ずっと抱いていた本への想いを代弁してくれた

おふたりの話しのなかで、最も響いたのが本への想いだった。

「いい文章はいい本を読むことで生まれる」とおっしゃってた中村さん。ライトな自己啓発本より、小説やエッセイ。

きっといい文章を書きたいという想いで、小説を読む人はそんなにいないのかもしれない。自分もどちらかというと、ストーリーに惹かれて読むことが多い。

それでも、小説にはSNSや日常会話では決して出会うことのない表現や言葉があふれていて、きっと自分の琴線に触れる理想の文章に出会える場所だと思う。

そして、そんな理想の文章は気づかないうちに、自分の書く言葉のスキマに入り込んでいく。あのとき良いなと思った言葉や表現が、頭のどこかのひきだしにしまわれて、思いもしないタイミングで顔を出す。

それは、辞書で調べたり、ネット検索でヒットした表現ではなくて、物語の情景描写や登場人物の言動に紐づいた言葉。

もちろん本をたくさん読む人が偉いわけではない。

だからこそ、自分のペースで小説を読みながら、ビビッときた言葉や表現、一文を書き残しておくのがいちばん良いのかもしれない。

読書感想文を気軽に書いてみてほしい

「そのときの自分にしか書けないことをアウトプットする。本の感想もそう」

中村さんのその言葉は、自分がずっと感じていた想いを代弁してくれたみたいだった。

特に心に残った一文をメモしたり、小説の感想を残したりしていると、あとで読み返したときに、そのときの感情がありのままに詰まっている。

高校生のときに読んだ小説を、大人になってもう一度読むと、読後感も頭にひっかっかった一文も、きっと違う。

本を読み終わったその時の感情は、その瞬間だけの感情だから、記録に残すことで記憶にも刻みつけることができる。

一冊の本を自分の手で読みきったときにしか味わえない読後感があるから、要点まとめやネタバレサイトでもなく、他人の感想文でもなく、作家さんが書いた本物の文章を読んでほしい。

そして、小説のエピローグまで、文庫本なら文庫解説の言葉まで読んだあと、自分なりの感想文を書いてみてほしい。

上手い文章じゃなくていいし、良い感想文じゃなくてもいい。
Xの140文字に収めてもいいし、たった一言だけでもいい。

本を読みおわったそのときに、ぐちゃぐちゃにあふれそうな感情を言葉にして、読んでる途中に刺さったままになっている一文をもう一度確かめて、文章に連ねていく。

それはきっと、そのときの自分にしか書けない感想文になっている。文章が上手い人だろうと、高性能のAIだろうと書けない。過去の自分や未来の自分にだってきっと書けない。

だから、気軽な気持ちで、読後感を言葉にしてみてほしい。この世でたった1人にしか書けない感想文を書いてみてほしい。

トークイベントを通して中村さんが、すぐに役に立つわけではないけれど、小説やエッセイを読んで文章に残すことの大切さを語ってくれたのが、とても嬉しかった。

とんでもない勢いで書いたので、誤字脱字、意味不明な文言もあるだろうけれど、とりあえず今はこのまま残しておこう。気が向いたら書きなおそ。


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