全野菜ピクルス化計画
一人暮らしを始めてからというものの、日々、頭を悩ませていたのがどうやって野菜を摂取するかと言うことだった。
まず前提として、自分は野菜がめちゃくちゃ好き。
炒めた野菜も煮た野菜も何でもござれ。
何なら生野菜はワンボウルくらいであれば
毎日食べたいぐらい。
しかし、日々の生活の中で野菜をたくさん食べようとしても、一人分の食事を作るために色んな野菜を使い切るのは、忙しい毎日の中だとそれなりに難しかったりもする。
そもそも、スーパーなどでお得に野菜を買おうとすると、必然と量が多くなってしまうのだ。キャベツ一玉、大根一本を使い切るには、途方もないほどの道のりあが待ち受けている。
そんな訳で、野菜をいっぱい食べたいという気持ちを胸に抱きつつも、一人暮らしでは大量の野菜を食べきれないと言うジレンマも抱えており、にっちもさっちもいかない状況が続いていた。
そんな状況を打破するべく、満を辞して登場した画期的なアイデアが、様々な野菜をピクルスにすると言う調理方法だった。
ピクルスとは、様々な食材や香辛料を酢漬けしたもので、日本では一般的に野菜を酢漬けしたものの総称として扱われている。
子どもの頃は、ピクルスと言えばハンバーガーにちょっと挟まっている印象しかなかったのだけど、今ではスパイスカレーのアチャールなど、自身の好きなものの側に何気なく存在している。
そして、そんなピクルスの良いところと言えば、まず何よりも、様々な野菜を幅広く材料として扱えること。
きゅうり、人参、パプリカ、れんこん、ミニトマト、みょうが、カリフラワー、大根などなど。
材料を変えれば飽きも来ないし、野菜によって食感や味わいも変わるので、色んなピクルスを楽しむことができるし、ピクルスに使うマリネ液の材料さえ揃えておけば、いつでもピクルスが作れてしまう。
店員さんがハンバーガーに挟み忘れてたとしても、何事も無かったかのようにパティの上に滑り込ませることができる。
さらに、ピクルスは保存期間が長いので、常備菜として冷蔵庫に置いておけるのも魅力の一つ。先ほども言ったように、なかなか一人暮らしだと野菜を使い切るのが難しいのだけど、ピクルスにすれば簡単に保存して、いつでも好きな時に食べることができる。もちろんハンバーガーにも以下略。
また、茹だるような夏が徐々に迫っている気配がするこの頃は、程よい酸味が夏バテ対策としても効果を発揮する。まさに、これからの季節にうってつけの調理方法なのだ。
そんなわけで、自分の家では現在、全野菜ピクルス化計画が秘密裏に進められているので、ぜひ皆様も試してみてはいかがだろうか。
それにしても、ピクルスにはやっぱりソーダ瓶が似合う。
ソーダ瓶って、このために存在しているのかもしれない。