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カルボナーラを得意料理にしたい

引っ越しをしてからと言うものの
特に力を入れているのが「自炊」をすることだった。

それまでは全くと言っていいほど料理という存在を蔑ろにしてきた人生だったのだけど、ここにきて料理欲が大爆発した結果、YouTubeで料理動画を片っ端から見漁る日々を送っている。

最近のお気に入りは「小倉知巳のイタリアンプロ養成講座」

ミシュラン一つ星のシェフである小倉さんが、家庭でやる本格的なイタリアンの作り方を懇切丁寧に教えてくださっている動画チャンネル。

まだ自炊を始めて1ヶ月半ほどだと言うのに
7頭身ぐらいの背伸びをして料理に向かい合っている。

この意識の高さを少しでも仕事に分け与えてやりたいぐらいだ。

そうやって自炊を始めていく中で、まず一つ目の目標として設定したのが「得意料理を作る」ことだった。

得意料理。なんて魅惑の響きなのだろう。
その言葉を使いたいがために
料理をしていると言っても過言ではない。

ただ問題は、何を得意料理と設定するかだった。

それなりにこだわりを持って作れるものじゃないといけないし、何度も作るわけだから、飽きずに食べ続けられるものが望ましい。

あれこれと色々吟味した結果、カルボナーラを得意料理にすることにした。やはり、イタリアンプロ養成講座の影響は大きかったと言わざるを得ない。

そうして、カルボナーラを作り始めることになるのだけど、パスタすらまともに茹でたことのなかった自分にとって、カルボナーラと言う料理を作ることがいかに難しいものかを思い知らされることになる。

塩の分量、茹で時間、パスタの種類など、気にするポイントが沢山ある上に、ちょうどパスタが茹で上がったタイミングでソースと絡める必要があるので、ベーコンなどの具材を炒めつつ時間を合わせないといけない。

そもそも「カルボナーラって卵と粉チーズが基本なんだ」ってことすら始めて知ったぐらいだったのに、どうやったらソースが麺にうまく絡むかなんて考えている余裕は微塵もなかった。

あと、レシピによって、カルボナーラに使う調味料の量が微妙に違ったりして、一体どれが基本的な配分量なのかは未だに分かっていない。なんかレシピによって生クリームの量が倍くらい違って困惑している。

誰でも良いので
卵と粉チーズと生クリームの黄金比を教えて欲しい。


初めて作ったカルボナーラ

そうやってなんやかんやで、出来上がったのがこちら。

写真の撮り方が絶望的に下手なのは置いといて、どう好意的にみても「パスタのスクランブルエッグ乗せ」にしか見えない。

フライパンにソースを入れた後、パスタがまだ固い気がして、火を入れすぎたのが敗因だった。ものの見事に固まっていくソースに、慌ててパスタを脱出させるも時すでに遅し。

どの角度から見ても
スクランブルエッグと化したソース。

もはや「パスタ」「スクランブルエッグ」を分けて食べた方が、気持ちの整理がつくんじゃないかと思うぐらいだった。

このように、一番初めのカルボナーラ作りは大失敗。

ただ、パスタはちゃんと上手く茹でられていたし、ソース部分に関してはカルボナーラの残像を消し去り、ちゃんと「スクランブルエッグ」として認識しながら食べたらそれなりに美味しかった。もう、それしか道は残されていなかった。

前回の反省を活かして、今度はソースに熱が伝わり切る前にパスタを絡めることを意識した。時間との勝負。

そうして、二回目に作ったのが上の画像。

まず第一に、写真の撮り方でこんなに変わるんだとは思った。これから料理はFoodieで撮ろうと心に誓った。

あと、最後にブラックペッパーを振りかけると、なんか本格的で美味しそうに見えると言うことも、ここで判明。見栄えが見違えるようだった。

しかし、まだまだ卵が固まっている箇所もあり、得意料理になっているとは言い難い。味つけはうまくできていたのだけど、パスタは若干茹で時間が短かったところも反省ポイント。

さらに何回も練習を重ねて、ようやく納得のいくカルボナーラを作ることに成功したのが、つい最近のこと。

具材がベーコンだけだったので、何かもう一つ足しても良いかなとは薄々考えていた。

そんな時、冷蔵庫に余っていた「しめじ」を投入したのだけど、個人的にこれがすごく気に入った。

カルボナーラのクリーム感ときのこの相性がすこぶる良く、食感のアクセントとしても最適で、これまで食べた中で一番美味しく作れた自信がある。

そして何よりも、また食べたいと思った。

こうして、何度となく行われたカルボナーラチャレンジを経て、最終的に「ベーコンとしめじのカルボナーラ」を自分の得意料理にすることに決めた。

手際も全く良くないし、料理中バタバタするのは日常茶飯事なのだけど、今のところは楽しく自炊を続けられている。面倒臭さよりも楽しさが勝っている。

なので、これからも至高のカルボナーラを求めて
料理作りに邁進していきたい所存だ。

とりあえず、皿のバリエーションが少なすぎるので
食器を買い足さねば。

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