のぎゆうた

会社員をしながらのんびりエッセイを執筆しております。地元の方言で表現しながら、読んでく…

のぎゆうた

会社員をしながらのんびりエッセイを執筆しております。地元の方言で表現しながら、読んでくださった方の癒しになればと思っております。 家庭内の話や推しの話自分が取り組んでいることなど書いております。 新米の不妊症不育症ピアサポーターです。

最近の記事

この子がうちにやってきた

 先日この子がうちにやってきた。 生後約1か月の黒猫のぼくちゃんなのだが、よくよく見るとこげ茶にも見えなくもない。甘えん坊でとても元気がよいのだ。 さぁ、これから大きくなった時にどんなぼくちゃんになるのかが楽しみである。  娘がまだ大学生だったころ、よく話していたのが、 「定年退職したら、柴犬を飼うんだ。散歩にでかけ穏やかに過ごす!」 と、口癖のように話していた。柴犬に癒してもらうのだと。 そう言いながらはまっていた番組は”やぎと大悟” ほのぼのと散歩するポポとモロコシに癒

    • その首に巻くものは・・・なに?

       今年の1月、息子が成人式を迎えた。 一生に一度の成人式、今持っているスーツは高校卒業時に購入したものだ。  高校時代は野球をしていたのだが、部活を引退してから半年以上、卒業時にはかなり筋肉が落ちていたように思う。大学に入学した秋にアメフト部に入部し、筋トレをし出した息子は、その頃より身体が大きくなっているであろうことは安易に想像できた。私的には成人式の為だけにスーツを新調するのはいかがなものかと思っていたところ、息子から 「今あるスーツで出るからいいよ」 と申し出があった

      • コアラのマーチが奏でる唄は・・・

         断捨離をし始めたこの晩夏、捨てることのできない物があった。 コアラのマーチのコアラのパペット。 今はもうどうやって入手したのかも思い出せないのだが、捨てることができないのだ。 社会人と大学生の二人の子供がまだ保育園に通っていた頃、20年近く前、 二人の子供を寝かせつけるのも一苦労だった。 二歳違いの常に元気いっぱいでいつも一緒にいた二人。 絵本も好きなんだけれど、それよりも何か面白いことしてとおねだりが常だった。 同じことを毎日するルーティーンを嫌がったものだから、早々に

        • やっぱ、お守りには推しがイチバンだね

          これは昨秋のお話。  先日、娘さんから朗報が届いた。 娘さんが目標としていた職業に就くことができる事となったのだ。 以前から両親の誰に似たのかは不明なのだが、娘さんはものすごく努力家なのである。 親の私から見ても目を見張るほどの努力家で、たびたび頭が下がる思いがしていた。  離婚を決め、引っ越しの準備をし始めたころ、県外にいた娘さんに部屋に残っている荷物の処理について尋ねたところ、 「付箋にコメントが書いてあるけん、その通りにして。押入れの中の段ボールの中身は捨てていいけん

        この子がうちにやってきた

          神々の国の人のくちぐせ

           今日の高校野球3回戦 早稲田実業対大社高校戦 大社高校OBの娘と一喜一憂しながらの観戦だった。 娘と共に歓声を上げハイタッチしながらTV画面を食い入るように見守った。 11回裏のバントそしてサヨナラの瞬間、私と娘の悲鳴にも近い歓声が我が家に響き渡った。 ふと、思い出した言葉があった。 出雲市も地区が細かく分かれている。出雲大社のお膝元は大社町。 私の高校時代の大社町民の友人が良く口にしていた 「大社さんのおかげだけん」(大社さんのおかげです)と。 地元で仕事をし始めてから

          神々の国の人のくちぐせ

          お盆の茶番劇やってみたけど

          子供が二人県外へと行ってから母と二人で過ごすことが多くなったお盆休み。 何か面白いことをしないと二人で過ごす楽しみもないなぁと感じていたここ数年。  お盆の入りに庭先で”おがら”(乾燥した皮を剥いだ麻の茎のこと)で迎え火を焚き、母がお盆用に飾った祭壇にお団子を供え線香をあげ手を合わせる。 母が居間に戻ってくると、 「今年も戻ってこらいたねぇ。」と言った。 (今年も帰ってこられましたね) すかさず私が、 「ただいまって言わいたかね?」と聞くと。 (ただいまって言ってたかな?)

          お盆の茶番劇やってみたけど

          イチバンのホシになろう

           これは半年以上前の週末の夜だった。 本社での会議後に中学時代から友人の同僚と夕食を共にした。場所はMOS。その頃はまだ箱推しのSnowManがイメージキャラクターをしていた。 推しとしては抑えておきたい所。  だが、本心は長居をして話し込みたいのだ。50も半ばになると、夕食をMOSでとはなかなか言いにくい。ママ友とのお出かけはもっと高級感を感じさせる場所のチョイスが多いから。なかなか言い出せないこともあるのだが、今回は私のチョイスに賛同してもらった。ありがたいことだ。  

          イチバンのホシになろう

          noteはnoteでもそっちなんですね

            雨上がりの午後にnote用のタイトル画像を撮影していた。 今までの画像は過去に自宅で撮ったものがほとんどだったのだが、そろそろ 画像も尽きてきたので自宅庭兼畑にて撮影してみた。  畑の隅にあるブルーベリーが収穫期なのだが、ちょうどよい完熟の実は早々に名も知らぬ黒っぽい鳥さんに食べられていた。  何かよさそうな構図はないかなと思っていた所で、蜂、発見。 ちょうど食事中だったのでパチリ。刺激しても怖いので後姿を。 そうした所で娘が帰ってきた。 「ただいま。おかん、何しとん?

          noteはnoteでもそっちなんですね

          うちのシャンプーどこいった?

          ある日、風呂上がりの娘が私に聞いてきた 「お母さん、私のシャンプー使っとる?」 (お母さん、私のシャンプー使ってる?) 「いんや、使っちょらんよ。なして?」 (いや、使ってないよ。どうして?) と、私はそう答えた。確かに使ってないからだ。 娘は、けげんそうな顔をして答える。 「私のシャンプーとコンディショナーが無くなーのが早いんだわ。この間詰め替えたにかん、もう、少ないに。」 (私のシャンプーとコンディショナーが無くなるのが早いのよ、この間詰め替えたのに、もう、少ないの

          うちのシャンプーどこいった?

          我が家ではウィメン事件と呼ばれております

           我が家の息子は、私の母校である商業高校に在籍中で、ただ今2年生。 春には進級し、進路も決めなければならない。本人は、県外に進学を希望している。 まぁ、私も反対はしないのだが、少し寂しがり屋さんなのが気にかかるところ。 県外で1人暮らしできるのかどうか。そこも心配なところ。 でも本人の希望は叶えてやりたいところでもある。    そんな息子が何やらネット通販で買いたいものがあるらしい。 今までは、息子の欲しいものをネット通販で購入するときは、私がジャングルの奥地から購入していた

          我が家ではウィメン事件と呼ばれております

          あっちは良くてこっちはだめなの、なんで?

           仕事から帰ると母がうつむき加減で肩を落としていた。まるで目に見えない何かが母の肩に乗っているかのように。 私の「ただいま」の声に少し顔を上げ、神妙な面持ちで話し出した。 「お姉ちゃん(孫)には黙っててほしいんだけど、大変なことがおきたのよ。」 あまりにも口調が普段と違いすぎたために私の脳内では瞬間的に様々なことが巡り巡っていた。 (ついに詐欺にひっかかったか。) (高齢者運転で軽トラックで事故したか。いや、軽トラックは無事だった。) (親族で不幸があったか。) (娘に言えな

          あっちは良くてこっちはだめなの、なんで?

          風に乗って~高校野球~

          高校野球春季大会が終わった。 子供のころ、今は亡き父に連れられ高校野球の 夏の地方大会を観戦しに行った事が頭をよぎった。 父は、おもっせけん、観に行くか。(おもしろいから、観に行くか。)と、私を連れて球場に向かった。 野球のやの字も知らない私は、野球の試合よりも熱を浴びた応援に夢中になった。 帰り際、父が、おもっせかったか?(おもしろかったか?)と、聞いてきた事に、応援が楽しかった。と答えた。 父は、そげかー(そうかー)と、微笑んでいた記憶がある。あまり理解し合えな

          風に乗って~高校野球~

          愛しのチンピラ

          息子が少年野球を始めたのは小学3年生のときだった。 友達がサッカーを始めていた為に息子もサッカーがやりたいと言っていた所を野球好きの旦那の勧めで始めたものだから、最初はしぶしぶ参加していたのだが、月日が経つにつれ、どんどんのめり込んでいった。  5年生になるとキャッチャーを任されそのまま高校2年の秋の始めまでキャッチャーをすることとなったのだが、夏大会にはキャッチャーとして出場せず、秋大会にはキャッチャーとして出場したものの、その秋大会の終わりに腰椎椎間板ヘルニアを発症して

          愛しのチンピラ

          事と次第によってはこれはなんと呼べばいいんでしょうか?

           それは今年の春から始まった。 何やら私の部屋の中でかさかさと音がする。音のする方向に目を向けても探ってみても何も見当たらず首を傾げるだけだった。 すると、春から実家から仕事に通うようになった娘の部屋からカリカリと音がする。書き物の多い職業だから夜な夜な仕事しているんじゃないかと思っていた。 「あんたも遅くまで大変だねぇ。」と、娘に聞いてみた。 「なんで?」と返事が返ってくる。 「いや、夜な夜な部屋からカリカリ音がしとるけん」と伝えてみると。 「違うよぉ。部屋の扉の敷居をね、

          事と次第によってはこれはなんと呼べばいいんでしょうか?

          父の威厳とは

           今は亡き父は子供の私から見ても、見た目からも雰囲気からも体型からも厳ついオーラを放っていた。 体型は格闘技系、怒ればゴジラの様に火を噴き、見た目も普通の職業と信じてもらえない。休日にはアロハシャツにサングラスで街を闊歩する様な父だった。  子供の頃は、この父と一緒に歩くとどんな人混みでもまるでモーゼの十戒のように私達親子の目の前の道が広がっていった。その道を肩を揺らしながら歩く父の後ろを首を竦め周りをキョロキョロ見ながら小走りでついて行く怪しげな私がいた。 そんな父の背中を

          父の威厳とは