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#551 当たり前過ぎて誰も言わない「ピンチをチャンスに変える」ために最も大事なこと

「ピンチはチャンス」と言いますが、実際はなかなか難しいもの。ただ、これはポイントでしょ、と思った「当たり前のこと」を、メモ。


1、「ピンチはチャンス」と言う(言われる)場面とは?

映画やドラマ、小説であれば、主人公が追い込まれた大ピンチから、どう挽回して大逆転に導いていくか、というシーンはハラハラドキドキ、楽しいものです。

ところが、自分や自分の勤務先の経営者が言う場合、には、どうでしょうか?

違う意味でのハラハラドキドキ、ではないでしょうか?

その発言がある、ということは、そもそも「ピンチ」が実感できるぐらいに大きくなっているわけですから、なんとなくヤバそうだなぁ、という雰囲気があった場合が多いでしょう。そんな状況ですから、そこからの大逆転劇は想像できず、単なる従業員を鼓舞する(=もっと頑張れ)だけの目的で発せられているし、そう受け止めてしまう、のではないでしょうか?

当事者、関係者として「ピンチはチャンス」とは、あまり聞きたくないセリフ、でしょう。


2、「ピンチをチャンスに変える」もっとも大事なこと、とは?

では、「ピンチをチャンスに変える」には何が大事なのでしょうか?

題名にもしたとおり、当たり前すぎて呆れられそうですが、「タイミング」です。

映画や小説では、劇的であればあるほどいいので、何度も試みるものの、うまくいかず、ギリギリまで追い込まれた「大ピンチ」の状態からの大逆転劇が描かれます。

一方で、リアルな自分が当事者の場合、そこまで追い込まれること自体、嫌ですよね?また、もう敗色濃厚なタイミングで、「ピンチをチャンスに変えるんだ!」と言われても、もう末期なんだなぁ、何もできねーよ、と思うだけかもしれません。

どうしてか?タイミングが遅くなればなるほど、取れる手段の選択肢は限られていくのです。最も顕著なのは「時間」です。「資金」というのも当てはまるでしょう。

ね、当たり前、でしたね。すいません。


3、では、「タイミング」を早くするには?

そして、この「タイミング」をなるべく早くするために重要なのが「ピンチ」を早く認識すること、です。

最も理想的なのは、ピンチになる前に手を打って、シェアを拡大してしまう、利益率を向上させてしまう、ということです。

ピンチ、というのは、さまざまなことが考えられますが、いずれにしても、何かが今とは異なる状況になる、ということ、でしょう。それが自分や自社に有利に働くのであればチャンス、ですし、逆であればピンチ、というだけです。

ということは、起こりそうな変化をいち早く把握して、それに対しての有効な手を打つことで、それはピンチにならずに、チャンスになるのです。

そしてそのタイミングであれば、選択肢は、まだ、豊富にあり、それを検討する時間もあるのです。


4、まとめ

いかがでしたでしょうか?

ピンチは早く把握することが大事、そうすればチャンスにできる確率も高まる、という、当たり前のメモでした。

ところが、これとは正反対の状況に「仕事した感」を持つ人が多くいます。それは、問題が起こったら、それを解決するのが得意(だと思っている)な人です。

確かにそれは苦労しますし、無事に解決できた時の達成感もあるかもしれません。思わず、皆で打ち上げとか行っちゃうかもしれません。

でも、そんな状況にはならないのが一番なのです。

そのためには、ピンチになる前のタイミングで把握し、有効な手を打てる、あるいは、備える、ということが大事なのです。

それができる人、というのは、自分の業務範囲だけでなく、その上流と下流のプロセスどのようになっており、それぞれどういった因果関係があるのか、といったことを把握し、常日頃からその変化を見ているのです。

仕事できる人って、どんなときも落ち着いているように見える人が多いのは、そういうことかな、と思います。

最後までお読み頂きありがとうございます。例によって当たり前の話で恐縮ですが、どこか参考になるところがあれば嬉しいです。


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