7月7日 日本の着物市場を再び1兆円市場にするには?
普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。
1981年(昭和56年)に日本ゆかた連合会が制定した「ゆかたの日」です。
七夕は古くは棚機(たなばた)と表記し、古来衣服を縫って祖霊に供えたことと、七夕の行事として女の子は色の付いた糸を結び、7本の針と瓜を供え、裁縫の上達を祈り、衣類に感謝する日だったという中国の故事に因んだもの。
ゆかた。
花火大会といえば、ゆかたを着る人が増えた気がしていましたが、需要は復活しているのでしょうか?
実は2000年代以降「浴衣ブーム」があったそうです(全然しらなかった…)。
2015年にはユニクロから竹久夢二、中原淳一の作品をモチーフにした浴衣も登場しています。
ゆかたに限った市場統計はないのですが、矢野経済研究所、きものと宝飾社、の着物市場についてのデータを見ると、毎年縮小、コロナ禍で大きな影響を受けましたが、徐々に回復している途上、といえます。
また、この横ばいには、ゆかただけでなく、外国からの観光客による着物レンタル市場の貢献もあったようです。
逆にいえば、感染症による花火大会や卒業式、成人式、入学式、お宮参りといった着物を着る機会の消滅、外国人観光客の消滅、という二重苦が着物市場を襲っている状況です。
そんな中でも健闘している事業者もいるようで、きものと宝飾社のレポートのコメントを見ていると、影響の少ない、地方の着物販売店では、感染症対策をしっかりとした上での催事の開催で売上を維持するところもあるそうです。顧客名簿をしっかりと持っている強みが発揮されています。
着物の販売ルートですが、百貨店7.6%と意外と少なく、着物を専門に扱う小売店が半数以上を占めていることが分かります。
<2021年販売チャネル別呉服小売市場構成比(出典:矢野経済研究所)>
<2021年販売チャネル別小売市場構成比(出典:きものと宝飾社)>
ちなみに、昭和57年からの呉服小売金額の推移データがありましたのでご紹介します。昭和57年には1兆7,240億円もの市場規模があったんですね。
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