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朗読

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朗読ありの記事をまとめています。
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朗読LIVE 32 花をうめる(前半)

朗読LIVE 32 花をうめる(前半)

美しいパノラマを埋めて、それを探す、という遊び。

まだかなというドキドキ、見つからないんじゃないかという焦燥、見つけた時の安堵、そしてガラスの向こうへの期待、美しい世界に言葉を失う…。
作った方は、早く発見して欲しいけどして欲しくないような、発見されたかというちょっと残念、でも美しいパノラマを見てほしい、すごいでしょと自慢したい、はぁーっというため息と目のきらめきを見たい。

色んなドキドキが凝

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朗読LIVE30 硝子戸の中より

朗読LIVE30 硝子戸の中より

小学校の頃のお友だち、きいちゃんのお話し。
漢学が好きで議論をしていた、ってすごい小学生たちやな…。全然わかってなかったというような記述もあるので、多少はほっとするけれども。

本のその後ついては、また次回。

硝子戸の中 三十一 夏目漱石
朗読は、2分半過ぎからです。

朗読LIVE29 硝子戸の中より

朗読LIVE29 硝子戸の中より

漱石が書いた最後の随筆。朝日新聞に1915年1月13日から2月23日まで掲載されていた。全39回のうちから、28回目の飼い猫について書かれているところをお届けします。

硝子戸の中 二十八 夏目漱石朗読は、3分過ぎからです。

朗読LIVE28 秋桜

朗読LIVE28 秋桜

秋の桜と書いてコスモス、誰が最初にこの字をあてたんだろうか。小さく可憐な秋の花。そう言うイメージだった。薄紅色がやっぱり主流なんだろうか。

ある時に、信州だったか道端に生える大きなコスモスの株を見た。コスモスって、こんなに育つんだと驚いた。もちろん、花は美しい。しかし何だか、可憐な、というイメージではなくなってしまった。もちろんそれでも、好きな花の一つだ。

最近はよくキバナコスモスを見かける。

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朗読LIVE 27  刺青(3)

朗読LIVE 27 刺青(3)

刺青の3回目、いよいよ宿願が果たされる。それにしても、なぜそのチョイスなんだろう。蜘蛛だよ、しかも女郎蜘蛛、黄色と黒のシマシマのやつ。確かに網は美しいけれど…。捕まったら肥料というかエサなんだけど…。

ちなみに、じょろうぐもに絡新婦とあてて、妖怪のお名前になるらしい。400歳越え蜘蛛が美女に化けるんだとか。糸で人間を操る、動けなくして捕食する。美女に化けるからには、若い男を狙うのか?

読み終え

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朗読LIVE 26 刺青(2)

朗読LIVE 26 刺青(2)

訪ねてきた若い女は、あの足の持ち主だった…! って、すごい足フェチの記憶力だなぁと、変なところで感心したりして。

若い彫物師の宿願は、どこへ向かうのか。

刺青(2) 谷崎潤一郎朗読は、3分50秒ごろからです。

朗読LIVE 25 刺青(1)

朗読LIVE 25 刺青(1)

いれずみ、タトゥー、身体に模様を入れる文化は、世界各地にある。美しさ、強さだったり、魔除けだったり、強い想いを彫り込もうとする。
痛み、という犠牲を払ったのだから、という祈りの形なんだろうか。子どもが自分の手に落書きをする、その延長なのだろうか。

朝から…、とは思いつつ。

刺青(1) 谷崎潤一郎
朗読は、1分40秒ごろからです。

朗読LIVE 24 秋の暈

朗読LIVE 24 秋の暈

前回もだが、秋が来てるって知ってたよ、とつい言いたくなるのだろうか。だいぶ早目に秋の訪れを感じるらしい。

春、秋の訪れは、いち早く察知したいが、夏、冬の兆しは、気のせいだと思いたくなる。梅雨明け、と思えば、少し期待されるのだけど。

今日は、出かけた先で今年初の木犀の香りをキャッチした。残念ながら、どこからなのかは分からなかった。今年は、いつ夏が終わったのかよく分からない感じだったが、秋はしっか

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朗読LIVE 23 ア、秋

朗読LIVE 23 ア、秋

秋といえば。

秋の虫が鳴いて、風が涼しくなってきて、栗、柿、リンゴが出てきて、あ、秋刀魚も並んでるなぁ…。そろそろ葉っぱの色も変わってきたかな。
…ということは全く書いていない。

最後の方は、全然関係ない、と言いつつ、季節の思想、とまとめてしまっている。作家の頭の中をちょっと覗き見られておもしろい。

ア、秋 太宰治朗読は、1分45秒あたりからです。

朗読LIVE 21 手袋を買いに

朗読LIVE 21 手袋を買いに

雪をはじめて見る子狐、はじめて雪と戯れる。そして夜、はじめてのお使いの子狐、手袋を無事にゲット。母狐の子を思う気持ちと、葛藤は、子を持つようになってまた違う響きを持って迫ってきた。

だいぶ前にリクエストいただいてから、ずーっと気にかかっていたのですが、まとめて読む時間が取れず…。遅くなってごめんなさい。

手袋を買いに 新美南吉朗読は2分前からです。

(ちょっと色々反省の回…。再チャレンジした

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朗読LIVE 20 曇つた秋

朗読LIVE 20 曇つた秋

3つというか、4つに分かれている。番号は三までだが、最後は全部カタカナになっていて、内容も続きでない。

捨てられた犬、
真夜中の猫、
パイプを嗜む誰か、
眠りたくない坊や…

寂しい風景から出発して、寂しいんだけど、何か少し温かみがあって、誰かはそこにいるけど、何かすれ違っているらしく…。

風景は目に浮かぶ。浮かぶからこそ、どう読むのか、難しい。

曇つた秋 中原中也朗読は、1分45秒ごろから

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朗読LIVE 18 夏帽子(前半)

朗読LIVE 18 夏帽子(前半)

青年の時は、だれでもつまらないことに熱情を持つものだ。…

そう、傍からみれば何それっていうものに、なにやら妄想が膨らむのだ。そして、突っ走り、ある時ハタと我に帰る。または、何か別のものに取り憑かれて、引き出しの奥かどこかにやってしまう。それが年を経て発掘されたりなんかして、懐かしかったり、赤面モノだったり。

青年って、不思議なものだ。しかし、大人になっても、何かの弾みに青年が顔を出すことはある

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朗読LIVE 17 暑くない夏

朗読LIVE 17 暑くない夏

暑い暑い、陽射しが痛い、と思っていたら、雨、雨、雨、しかも警報付きでうんざりしてしまう。朝涼しく、昼はカッと照って、夕立がきて、ちょっと凌ぎやすくなって…、なんていう夏らしい日は、近頃少なくなった気がする。

もしも、外界の刺激を感じることができなくなったら、というお話。夏や冬が贅沢品になる日はくるのだろうか。

夏って、暑いってなんだろう。暑いの価値って?

暑くない夏 山川方夫
朗読は、1分2

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朗読LIVE16 ゆううつなカナリア

朗読LIVE16 ゆううつなカナリア

noteの中で見つけた、素敵なお話を紹介します。

冬が来るのが怖いカナリアと、海を渡るのが怖いツバメ。初めては、怖い。ちょっといじっぱりなカナリアと、まっすぐなツバメ。

恐れに対する心のありようが、美しい羽によって変化する。色の対比が美しい。

なお、本作品の朗読につきましては、作者のへいたさんより許可をいただいています。へいたさん、ご快諾ありがとうございます。

ゆううつなカナリア へいた朗

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