私たち全員、廊下に正座させられた 菅原千恵子
愛しき日々はかく過ぎにき 菅原千恵子
私たちの学年をはさんで、その前後の人数が、多分歴史始まって以来の最も多いといわれた世代である。五十年後の人口分布図というのを社会の教科書に載っているのを見たときの、私たちの驚きは並みではなかった。まるできのこの傘のように膨らんでいる上のほうが、私たちで、その後の世代はきのこのが細くなっている枝の部分である。しかし、驚きながらもまだ十一歳の私たちが、五十年後を想像することなどできるわけがない。先生はしみじみといった。
「君た