“リアル”なコミュニケーション施策でエンゲージメントアップへ!日テレ傘下la belle vieの取り組み
こんにちは!くるめしです。
くるめしでは「働く人の食の探し方、楽しみ方の体験を変える」をミッションに掲げ、法人向けフードデリバリーサービス「くるめし弁当」「シェフコレ」「ヒトハコ」を運営しています。
フラッシュセールビジネス業界最大手のla belle vie株式会社(ラベルヴィー、以下:la belle vie)様は、2023年に日本テレビホールディングスグループに参入しました。
組織変革を経て見えたコミュニケーションの課題に対し、役職や部門を超えたTGIFパーティーなど、ユニークな施策で改善を続けています。そんなla belle vieの社内施策を行う財務経理部 森下様に、施策における工夫や今後の展望を聞きました。
「会社を知るには、社員を知るべし」社長みずから社員と食事を囲む場を
―― 2023年、日本テレビホールディングス株式会社(以下:日テレ)グループの傘下となりましたが、どのようなシナジーを期待していますか。
森下様:
日テレが持つコンテンツ力やメディア力と、la belle vieがこれまで培ってきたフラッシュセールス業界でのノウハウを掛け合わせて、さらに強いサービス体制にするだけでなくグループ全体での新しい取り組みなども期待しています。
当社としては、日テレのメディア力や制作体制によってマーケティングを強化し、売上・収益向上を見込んでいます。
―― 経営体制がガラッと変わることで組織にはどのような変化がありましたか?
森下様:
今のところポジティブな変化の方が大きく、特に社員のエンゲージメントの向上を感じています。新社長には日テレの上席執行役員でもある於保が就任したのですが、「会社を知るには、部門、そして社員を知るのが1番だ」と各部門社員と会食の機会を設け、現場の声を吸い上げてくれたことが大きかったと思いますね。
その結果、部門間にあるセクショナリズムなど、当社のコミュニケーションにおける課題が浮き彫りになりました。その課題を解決し、社員の満足度を引き上げることが重要だとわかったのです。 社外から新たな目線が加わったからこそ見えたものでした。
私自身も以前よりコミュニケーションにおける課題は感じていたので、解決のひとつの手段として「食を使ったコミュニケーション施策」を企画・提案、実施しています。
la belle vieならではの食×コミュニケーション施策でエンゲージメント向上を目指す
―― 食を通した施策としてランチ会を行っているそうですね。
森下様:
新入社員の入社や人事異動のタイミングで、ウェルカムランチを実施しています。日テレグループになる以前から行っていましたが、新体制になり横のつながりを深める重要性を実感したことで、さらに活発になっています。
新たな施策としてシャッフルランチも誕生しました。シャッフルランチでは別拠点で就業している、物理的に遠い距離で働く社員同士も含めてランダムにグループを編成しランチをしています。
たとえば業務的にも関わりの深いマーチャンダイザー部門(赤坂本社、以下:MD)とロジスティクス部門(千葉県市川市)などは普段なかなか顔を合わせる機会がありませんが、ランチを通してお互い理解を深めてくれているようです。
―― ほかにも、数年ぶりにイヤーエンドパーティーを開催したと伺いました。
森下様:
コロナの影響もあり、全社で集まっての懇親会は実に4年ぶりの開催でした。「来年もやってほしい」との声が多く上がるほどの盛況ぶりで、幹事を担当した私も胸を撫でおろしました。
今回のパーティーはコミュニケーションの起点という意味でも失敗できなかったので、参加者の満足度を上げるために入念に設計し工夫を重ねました。大きく2つのポイントがあり、1つは会場選びへのこだわりです。ハイブランドファッションを扱うla belle vieの社風にマッチした、夜景が綺麗でスタイリッシュな雰囲気の会場を選びました。
もう1つはパーティーのプログラムで、景品の当たるクイズ大会や余興のほかに、社員の表彰を行いました。実務での評価を基にした畏まった表彰ではなく「この中で1番頼りになる人は?」「おしゃれな人は?」といった、その人の人となりを評価するアワードにしたのがポイントです。
日々業務を共にする同僚たちから頼られていたり、センスが良いと思われていたり…日頃の業務だけでは推しはかることのできない魅力にフォーカスを当てることで、自分自身の肯定感にもつながりモチベーション向上につながるのではないかと考えたのです。
事前投票制ではなく、当日その場で投票した結果によって受賞者が決定する仕組みにしたのもライブ感があって盛り上がりました。
その他に今注力している施策が「TGIF」です。TGIFは「Thank God, it’s Friday.」の頭文字をとったもので、当社では月末に開催されるライトなパーティーを意味しています。本来は米国企業において経営トップが社員向けにフォーラムを実施するという文化でしたが、「華の金曜日、早く仕事を切り上げて、皆でおいしい食事とお酒を楽しもう」というカルチャーとして根付かせるよう進めています。
毎月、月末の金曜日に「あ、そういえば今日はTGIFの日だ。」と思ってもらえるくらい浸透した取り組みにするのが目標ですね。笑
5月に初めて開催しましたが、用意したサンドイッチもお酒もあっという間になくなるほどの盛り上がりで、慌ててピザやお酒を買いに走ったりも…。
―― 全従業員が役職問わず楽しめるイベントだったのですね!TGIFについて詳しくお聞きしたいです。
森下様:
私が以前勤めていた会社ではTGIFを毎月行っていました。社長と全社員が一堂に会してお食事を楽しみながら、ビジネスやプライベートの話で盛り上がるんです。レイヤーや部門を越えて交流できる取り組みなので、la belle vieでも実施したいと私から幹部に提案し、実施に至りました。
結果、赤坂の本社にいる100名ほどの社員のうち、およそ80名が集まってくれて。50名くらい来てくれれば…と思っていたので驚きました。役職や部門に関わらず参加してくれ、皆がざっくばらんにコミュニケーションを取れる場にできたと思います。
次回以降の幹事は各部門で持ち回りにしていて、毎回TGIFの中でくじ引きを行い次の幹事を決めることになっています。くじの結果、次回はマーケティング部門が担当する予定で、噂では韓国フェアが開催されるとか…
財務経理部とはまた違うパーティーになると思うので、今からとても楽しみにしています!
隣にいてもSlackで会話…拡大する組織に根ざすコミュニケーションの課題
―― コミュニケーションの課題を解決するためにあらゆる施策を講じているとのことですが、そもそもどのような課題があったのですか?
森下様:
いくつかあると思いますが、1番は対面でのコミュニケーションが希薄になっていた点でしょうか。たとえば当社では主なコミュニケーションツールとしてSlackを活用しています。Slackは便利なツールですが、コミュニケーションにおいて必ずしも適切なツールだとは考えていません。
実際に、直接話せば1分で終わるような内容をSlackでやり取りをした結果、テキストコミュニケーション特有のすれ違いが起こってしまっている場面を何度も目にしました。
顔を見ずに行われる会話での温度差や歪みから、部門間でセクショナリズムが生まれてしまう。こうしたケースは今の時代どの会社でも起こりうると思っています。重要な情報をドキュメントで残せるなどのメリットもありますが、ケースバイケースで対面、テキストを使い分けることでスムーズなコミュニケーションにつながるのではないでしょうか。
業務以外の場で話したことがあると、普段話す機会の少ない人と業務でコミュニケーションが必要になったとしても、多少話しかけやすいですよね。さまざまな施策を通してそうした社内のつながりを作り、円滑なコミュニケーションに導いていけたら嬉しいです。
―― Slackなどのコミュニケーションツールが主流になった背景にはリモートワークの増加や組織の拡大が考えられます。現在、勤務体制や組織の規模はどのようになっていますか?
森下様:
新型コロナの流行を機にリモートワークを導入しました。コロナ禍ではフルリモートでしたが、現在は原則、週3日出社としています。
組織としては、正社員・契約社員・アルバイトも含めると350名ほどの規模です。赤坂の本社にいるおよそ100名のうち、1番多いのがMDで50名。その次がエンジニアとマーケティング部門でそれぞれ15名前後ですね。
―― 社員同士の垣根を越えたコミュニケーション強化のために、食を使った施策以外にはどのような取り組みをしていますか?
森下様:
これも直近で始めた取り組みですが、各部門の業務内容をより理解し合うために毎週金曜日の朝業務内容勉強会をしています。他部門がどのような仕事をしているか、普段なかなか聞く機会がないので参加者皆楽しんでくれているようです。
勉強会といっても堅苦しいものにはしていません。オーディエンスを惹きつける工夫を盛り込みながら、リーダークラスの社員が主体的に資料を作っています。
たとえばTS&I部門(テクノロジーソリューションズ&イノベーション)の勉強会においては、プロダクトチームを居酒屋に置き換えるなど、楽しめるだけでなくしっかりと伝わるよう工夫がされていました。似顔絵もかわいいですよね、実はこれ、ご本人たちにそっくりなんですよ。笑
加えて、先日行われたMD部門の勉強会では、冒頭でアン・ハサウェイさん主演の人気映画「マイ・インターン」にGILTが出てくることなど、トリビア的な情報共有も。映画のワンシーンを観て皆で盛り上がりました。
勉強会はオンライン開催ですが毎回150人ほどが参加し、かなりの盛況となっています。
―― さまざまな取り組みを通して、社員の皆さんからはどのような声が届いていますか?
森下様:
業務内容勉強会は「他部門の仕事内容を知る機会があまりないので嬉しい」と好評です。また、イヤーエンドパーティー後のアンケートには「普段会えない人や、話したことのない人と話すことで、その後の業務がスムーズになった」とありました。
普段関わることのない部門の仕事内容や、メンバーの人となりを知りお互いの理解が深まることで、業務をするうえで必要な信頼の醸成につながっているようです。コミュニケーション施策の重要性を実感していますね。
“おいしい食事”を交えた施策で、心地よい組織をつくる
―― 食にまつわる施策を通して、今後どのような組織を目指しますか?
森下様:
社員が心理的に心地よく働ける組織を目指しています。食事の場ではその人の「本当の姿」が見えると思っていて。美味しい食事やお酒は気持ちもほぐれて、コミュニケーションを円滑にする力がありますよね。そういった良さを最大限に活用しながら、これからもla belle vieらしい施策を実施していきたいです。
今後、エンジニアをはじめとした人材の採用を強化する予定です。働く環境は採用において大切な要素なので、TGIFやイヤーエンドパーティーを含めたさまざまな施策を通し、la belle vieの魅力をさらに引き上げていきたいですね。
そういった形で会社や事業のスケールアップに寄与できれば、これ以上ない幸せです。
la belle vie株式会社
組織の大規模な変革があっても、巧みなコミュニケーション施策で社員のつながりの強化に成功したla belle vie様。
ツールでの交流が抱えるミスコミュニケーションを今後の課題としつつも、社員同士が理解し合うための試行錯誤を続けています。
ただ共に食事をするだけでなく、パーティーのコンセプトや会場選びなど、食と掛け合わせる付加価値づくりが、ワクワクする気持ちを後押しし、社員の関係づくりの助けになったのでしょう。社内のコミュニケーション強化に悩む皆様のヒントになれば幸いです。
▼あなたの会社の活用方法を教えてください
社内コミュニケーションにお弁当やケータリングを活用している企業様、ぜひお話を聞かせてください!
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