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【読書メモ】現代思想入門(千葉雅也)【#84】
哲学書がベストセラーになっていると聞いて、読んでみたいと思っていた本でした。帯に「人生が変わる哲学。」と書かれていて、ホントかよ!って思いながら批判的に読み始めました。
以前から哲学書は読み散らかしていましたが、雑学というか、断片的な知識ばかりで、○○さんはこう考えた、△△さんはこう考えた・・・という程度の認識しか持てていませんでした。哲学者というのは思索に耽って、ただただ気になることを深く深く考えている人たちだと勘違いしていました。それが、本書で有機的に整理できたというか、哲学の読み方がふっと頭の中に浮かんできて、思想の整理の仕方が腑に落ちるという経験ができました。世界の見方が変わるってこういうことなのかと、久しぶりに感動しました。
純粋に
千葉雅也スゲー!
と思いました。
具体的な内容については本書を読んでいただければよいし、解説できるほどの知識もまだないので、気になったところを一つ。
僕は特に何も考えずに最初から読んだのですが、まず「はじめに」を読んで、先に「付録」と「おわりに」を読んだ方がいいです。その後で第一章のデリダへ進むのがおすすめです。一読してから、なんか気持ち悪いなと思って、はじめに→付録→おわりに→第一章と進むと、すごくすんなり読めました。
他にもいろいろ読まれている人なら知識の整理になるし、この本から始めてみたという人は入門書に最適だと思います。学生時代にこの本に出合っていたら、きっと勉強の仕方も方向も変わっていたと思います。そうしたら今の仕事についていなかったと思うので、それはそれで困るところもあるのですが、人にお勧めしたい本です。
もっと早くに出会っていたらと思える本に久しぶりに出会えました。
おわり
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