意思の力は弱い。自分をつくるのは「習慣の力」
自宅で筋トレを(ほとんど)毎日するようになって一年が経ちました。きっかけは、コロナによる一斉休校で、朝少し時間に余裕ができたことから。
やっているうちに楽しくなってきて、しまいにはジムに行かなくてもどこまで鍛えられるのかを試してみたくなり… 気付かないうちに筋トレの知識や食事管理について気にするようになりました。
何かしようと思って一年以上継続できたことって、朝活と筋トレくらいかもしれません。
➣あるのは習慣の差のみ
さて、この記事は、みなさんに筋トレのすばらしさを熱く語りたいものではありません。今回の記事は妻の何気ない、いや心から叫んだ一言から生まれました。それは、、、
「一人で筋トレを一年続けられる人なんて、人間じゃないよ!」
という言葉です。何を隠そう、妻は産後6ヵ月を経過した頃から、僕のように筋トレにチャレンジし始めました。しかし、何度もつまづき、継続の難しさを実感していたのです。
僕にとって筋トレは一瞬の苦行こそありますが、それはもう習慣のようなもの。気付けば一年経っていたというところです。でも、妻にとってはどうしても楽しくない。つらさ苦しさが残るものとなってしまいました。
妻は、「意思の力だけじゃ私は継続できない」との言葉を残し、パーソナルトレーナーの元へと向かっていったのでした。
この一連のやりとりから僕が思うのは、「やっぱり習慣って最強!」ということです。
習慣形成コンサルタントの吉井雅之さんの著書「習慣が10割」には、次のように書かれています。
「人に能力の差はなし。
あるのは習慣の差のみ」
最初は「何て大袈裟なんだろう!」と思ったのですが、一年の筋トレを振り返ってみると「あながち間違いでもないかも…」とも感じてきています。
➣僕が筋トレを習慣にできた理由
僕が筋トレを継続できたのは、「努力」でもなく、「意志の強さ」でもなく。
まさに「習慣の力」を生かすことができたからでしかありません。それは毎朝歯を磨くように、淡々と腹筋をしたからです(笑)
なぜ、筋トレを習慣にできたのか。その理由を分析してみます。そこから新しく始めたことを習慣にするまでのステップを作る参考にしていただけたら嬉しく思います。
理由①明確な目標がある
そもそも、なぜ僕が筋トレを始めたのか。目的はいくつもありました。
①昔の体型に戻りたいから
②動きやすい体で仕事をしたいから
③ジムに行かなくてもどれくらい鍛えられるのか試したくなったから
④子どもたちとの鬼ごっこで負けたくないから
⑤いつまでも子どもと体を張って遊べる先生でいたいから
⑥ずっとかっこいいパパでいたいから
⑦老後も丈夫な体で運動を楽しみたいから
最初からこんなに目的があったわけではなく、後からつけ足されたものもたくさんあります。こうして一覧にしてみると、短期・中期・長期の目標があり、僕の人生において筋トレは必要だということを実感します。
どんな人生を歩みたいのか。なりたい自分とはどんな姿なのか。それが明確であればあるほど、新しく取り組みたいことの必要感が増し、継続につながるのではないでしょうか。
理由②一つ前の習慣に紐づけた
僕は毎朝、洗面台で髪の毛を濡らし、寝癖を直していました。この毎日やっている習慣と筋トレを紐づけました。「寝癖を直す前にリビングで筋トレをする」という習慣を朝のルーティンの一部に入れ込んだんですね。
そこから、筋トレ→シャワーに入る→お風呂洗いという新しい朝のルーティンが完成しました。
新しいことを始めるときは、すでにある習慣に紐づけてルーティン化してしまった方がラクに継続できるように感じています。いつの間にか、朝活が終わったらリビングのヨガマットに向かう体となっていました^^;
理由③形にこだわらない。簡単に小さく始める
僕が筋トレをするときに着ている服は、パジャマです(笑)いちいち着替えたりしません。準備に時間がかかると、やる気がなくなってしまうからです。
以前、ジムに通っていたことがありますが、長くは続きませんでした。理由は、着替えの準備、移動時間、スケジュールを空けるといったことが面倒だったからです。
ジムに行って筋トレをすると、移動と着替えも含めて1~2時間くらいは必要です。でも、リビングでパジャマのままなら、思い立ったらすぐにできます。
最初から張り切りすぎるのもよくありません。最初に頑張りすぎると、「頑張らないといけないもの」という意識が働き、「努力」となってしまうからです。「習慣」とするには、苦しくもなく、楽しいと思えるくらいがちょうどいいです。仕事と似ていますね。
僕はYouTubeの1日2分の腹筋動画から始めました。2分やればOKというゆるいルールが継続のコツだと思っています。今もこのルールは変えていません。2分と言わず「腹筋1回やればOK」のように、とことん小さくすると続けやすいですよね。英語やジョギングなども、最初はすごく小さな目標を設定して始めるのが習慣化につながります。
➣「習慣」が自分をつくる
noteも毎日書くようになってから、60日が経ったようです。これも習慣となったおかげで淡々と続いていることです。
僕の生活の中には、noteや筋トレのように「いい習慣」ばかりではありません。スマホやお酒などの「悪い習慣」もあります。よくも悪くも習慣の力が積み重なってkuroという人間ができあがっていきます。
妻が言うように「意志の力」は弱いです。
やろう、やろう。
やめよう、やめよう。
そう何度思っても、行動に現し、続けなければ何も始まりません。
だから、習慣を見つめ直し、よい習慣を増やしていく。
そうやって「習慣の力」で自分という人間をつくっていきたいと思います^^