本のおすすめ『考えない練習』
コラム764:本のおすすめ『考えない練習』
小池龍之介さんというお坊さんのこの本は、私には、ミニマリズムの観点からおもしろく、また自戒をうながすものでした。
「ものを増やしすぎないことは・・・思考のノイズを減らす」
「何かを買うということは、誰にお金を回すかということに結びついています」
「本当に必要なものを少なく買う」
という考えは、耳が痛い、というか、自分を戒めなければ、と思うきっかけになりました。
今日も、買い物に出かけたのですが、ほしいものを探している自分を発見し、反省しました。何でも持っている。大丈夫、という充足した感覚が欠けているな、と感じました。
といっても、この本は、ミニマリズムの本ではなく、心の持ち方についての本です。いくつか心に残ったものを挙げてみます。
「心を律し、「正しく考える」ためのトレーニング(が必要)」
「悪口は結果的に自分の心を汚す」
「無駄話を他人に押しつけない」
などです。
仏教徒でなくても、心の整え方を学ぶのは大切で、しかも、楽に生きられるようになるのでは、と思える一冊でした。おすすめです。
(小池龍之介『考えない練習』小学館 2013年)
2024年1月7日
クララ