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そっと側に
こんにちは
数年前から倉島木工所のオリジナル製品を発信、販売をしていく場所として「kuramoco」を考え始めてみました。
普段の業務は建設会社さんから木工事、建具、家具工事受注をメインに営業活動をしているのが倉島木工所です。
現状、メインの業務が慌ただしく、kuramocoプロジェクトの方になかなか時間が取れず、これから商品としてスタートさせたい製品の準備も滞っています。
kuramocoプロジェクトはボクが始めたことで、まだまだ小さな活動です。
ということもあり基本、一人で計画~準備(製作は職人さん)をしているので、進められないもどかしさを感じているのは正直なところではあります。
とはいえ、そのような状況を受け入れつつ、出来る事をやっていこう、と言い聞かせています。
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さて、言い訳はここまでとして
今回はkuramocoデザインが普段の木製品にも影響しているよ、というお話です。
よろしければお付き合いくださると嬉しいです。
■どちらかというと、素朴
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「木」という素材を中心に扱っていることも関係していますが、kuramocoで考える製品は、スタイリッシュで洗練されたデザイン、ではなくどちらかと言うと、素朴だし木質を活かしつつどこか親近感が湧くような設計をしています。
そこに過ごす人や時間に心地良さを感じてもらえるように、家具なり建具なりそれらが納まる空間は主張せず全体から見ると、脇役、という感じです。(主役は人と時間)
違和感なく普通に、そこに居る、ような日常に馴染んでもらえる製品を目指しています。
今取り掛かり中の(商品販売に向けて)木のスツールはサイズ的にもコンパクトで、場所を取らないし持ち運びも出来ますしスツール以外に飾り台だったり、インテリア装飾の一つの道具としても使えると思います。
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木のコースターにしても余り装飾的なものは入れないでちょっとだけ組む、加工する技術を入れるぐらいで素材の良さを出そうと心掛けたデザインにしています。
■影響し合う
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現在住宅改修工事を請け負っていて内部造作から建具、家具までインテリア一式設計・施工させていただいております。
kuramocoでの考えがそうした工事計画にも影響していて、部屋に置かれる家具などは角ばった中にちょっと丸みを入れてみたり、建材を使用しつつも端部(人が触れる部分)には木を使って柔らかさや優しさを意匠的形状から感じ取っていただけるように施しています。
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機能的に言えば配慮ですし、構造上の丈夫さを求めた造りではあるものの、ただ作り手側の都合でおしまいにしないで、与える印象や施す意味を持たせるのも、作り手の仕事、と思っています。
手が触れた時に「あっ、良い」なんて感じてもらえたら嬉しいものです。
自社でお受けした仕事においてはkuramocoデザインで考えてきたこと、ちょこっと横に座る子供のように、あるいはそっと横に来たネコのような、そっと側に居てくれる安心感みたいなものが自分たちが作るモノから伝わって、その空気感に包まれた空間になればいいな、なんて考えています。
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そうなるようにkuramocoプロジェクトも倉島木工所の仕事も直向きに取り組んでいきます。
ということで、今回はこの辺りで失礼します。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
ではまた
▼木のスツールのshort movie(KURAMOCO Instagramより)
▼よろしければこちらもご覧ください
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