モビリティトレーニングの実践 MOB 4 ランジに向けたプログラム ~アクティブストレッチ(9種目)~
「歩く 拾う 持ち上げる 押す 引く 伸ばす しゃがむ など」といった日常生活で繰り返し行う基礎動作の身体能力を高めるために軸に据えたトレーニング種目ごとに プログラムを紹介していきます。皆さんの身体の状況 目標・目的によってアクティブストレッチ・コアトレーニング・スキルトレーニング・メイントレーニングの内容・組み合わせは 多様に変化できます。ここでは一例として御覧下さい! アクティブストレッチからスキルトレーニングまでは メイントレーニングで行うランジの序章です。基礎動作の質を向上させ メイントレーニングの効果をより高めるためのものです。全ての過程を少量でもよいので行い 身体の変化に向き合いながらメイントレーニングに進んで下さい!
アクティブストレッチ
・ランジ動作では 左右の股関節の動きが異なります。股関節の屈曲側では骨盤は仙腸関節で後傾し 股関節の伸展側では前傾します。歩行は この股関節(大腿骨)の動きに合わせて仙腸関節がうまく連動することで安定します。股関節の活動性を高めるために無駄な腰椎の前弯を作らないことが大切です。股関節屈曲側の下腿の前傾(床に対する)を十分に取り 腰椎の過度な前弯や上体の前のめりに注意しましょう。上体の位置は 床に対して垂直から下腿の前傾と平行になるまでです。足部、足関節、膝関節、股関節、骨盤、腰椎(胸椎)まで連動性が求められます。各関節にかかる力(負担)の分配・分散を習得しましょう。
・股関節周囲、脊柱の回旋・側屈、肩甲骨周囲の活動性を高めます。
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「ちょっとやってみようかな、マネしてみようかな」というところからカラダの使い方に興味をもってもらえれば嬉しいです。