クラミジア検査の結果はどう捉えればいい?
こんばんは(^ ^)クマです!
以前の記事でも少し出てきたクラミジアの検査。
クラミジアの検査は系がん検診のようなぬぐいの検査と、採血でわかる検査の2種類があります。
ぬぐいの検査では現時点で頸管内にクラミジアがいるのかということが分かります。
採血では直近でかかっていないか、過去にかかったことがないかが分かります。
それぞれ検査意義が違うので今日はそのことについてお伝えします。
◎クラミジアとは
そもそもクラミジアって?と思う方もいるかもしれません。
クラミジアは子宮頸管だけでなく咽頭や尿道にも感染します。
性器クラミジア感染は性行為によりクラミジアが性器に感染することで生じます。男性だと尿道炎と精巣上体炎、女性だと子宮頸管炎、子宮付属器炎、骨盤内炎症性疾患、肝周囲炎を引き起こします。
感染者数は2002年をピークに減少傾向にありましたが、近年は横ばいで推移しています。
感染しても無症状の場合が多く、知らずしらすのうちに感染拡大させている可能性もあります。
女性においては無症状のまま卵管障害、卵管周囲癒着、腹腔内癒着を引き起こし不妊の原因となります。また、異所性妊娠(子宮外妊娠)の原因にもなります。
クラミジアに感染し、骨盤内炎症性疾患になるリスクは1〜30%、骨盤内炎症性疾患から卵管性不妊になるリスクは10〜20%であり、クラミジア感染者の0.1〜6%が卵管性不妊になると報告されています。
◎クラミジア検査
冒頭でもお話した通り、検査方法はぬぐいの検査と採血の2種類があります。
ぬぐいの検査は現時点で頸管内にクラミジアがいるかを調べるだけなので、卵管あるいは腹腔内感染に進行した例では必ずしも感染が確認できないことがあります。よって、不妊症を疑う場合には必ず採血での検査を行うのが望ましいでしょう。
採血では血清抗体価を調べます。
まず初めて感染するとIgM抗体が上昇し、2ヵ月以内に治療の有無に関わらず速やかに消失します。IgG抗体は感染後約1ヵ月から上昇し、IgA抗体は感染5〜6週間から上昇し、数年間持続します。
不妊症の検査ではIgGとIgA抗体をみていく必要があります。治療歴のない抗体陽性の場合、ご夫婦共に治療が必要です。
IgA抗体は腹腔癒着とは相関せず、IgG抗体が腹腔内癒着と相関しているとの報告もあるため、抗体価からある程度卵管周囲癒着を推定することは可能かもしれません。
ぬぐいの検査で陽性の場合にもご夫婦揃って治療が必要です。
治療と言っても大掛かりなものではなく、抗生剤の内服をするだけ済みます。
いかがでしたか?
クラミジア感染と言っても抗体の種類によって感染時期や癒着の程度が違うので、不妊治療を始めたら採血で調べてみることをおすすめします。
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