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不育症

こんにちは(^ ^)クマです!

今日は不育症についてのお話です。



◎不育症って

不育症は、妊娠するけれど流産や死産を繰り返して生児を獲得することができない状態をいいます。

流産を2回以上繰り返す方を反復流産、3回以上繰り返す方を習慣流産とよぶこともあります。

不育症の主なリスク因子として、血栓性素因疾患、子宮形態異常、内分泌異常、カップルどちらかの染色体構造異常などが挙げられます。



◎不育症か判断していく

近年では高齢出産の増加に伴い、流産率が上がっているため、不育症が原因なのか、年齢が原因なのかの判断が難しくなっています。

よって、適切に判断し早期に対応できるようにしていく必要があります。

そのためにまず、流産を繰り返す方には問診を行っていきます。

流産の原因として、肥満やアルコール、カフェインなどの環境因子も挙げられます。そこで、そういった原因がないか詳しく問診していきます。もしもアルコールをよく摂取するような方ならアルコールを控えるように指導したり、肥満がある方なら運動や食事指導を行ったりします。

また、ストレスも流産に大きく関与していると言われているため、ストレス因子を取り除くような工夫や、定期的なカウンセリングも重要です。



◎血栓性素因疾患

最も有名な不育症の因子です。抗リン脂質抗体症候群をはじめ、プロテインC、プロテインS欠乏症や第Ⅻ因子欠乏症などもリスク因子として挙げられます。

抗リン脂質抗体症候群では血管内で血栓形成を促進させてしまいます。

また、胎盤形成や絨毛にも影響を与え、胎盤の障害などにも影響を及ぼします。胎盤は胎児への栄養を供給する大切な場所なので、そこへの影響は胎児へダイレクトに障害を及ぼしてしまいます。




◎子宮形態異常

子宮の形が正常ではないため、早産、胎児発育不全、胎位異常を引き起こす原因となります。

中隔子宮などのように手術で直せるものもあるためその場合は、妊娠前に手術してリスクを減らす試みもあります。




◎内分泌異常

甲状腺機能亢進症や糖尿病は流産リスクが高いため血液検査で甲状腺ホルモンや血糖値の検査を行う必要があります。

異常があれば内科との連携を図りながら不妊治療を進めていくことになります。

また、食事内容の改善や運動習慣により改善する場合もあるためそういった患者様の努力も大切です。




◎カップルの染色体構造異常

ご夫婦のどちらかに均衡型相互転座やロバートソン転座などの染色体構造異常が認められた場合、減数分裂の過程で不均衡型の配偶子が一定の頻度で形成されるため、流産あるいは不均衡型染色体異常を持つ児の出生の原因となります。

ご夫婦の染色体構造異常に対して、流産率を減少させる目的で着床前診断を行うという選択肢もあります。



こんなところでしょうか。

上記のように不育症には様々な要因が隠れています。

流産が2回以上続くようなら検査してみるといいと思います。


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