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身体の感覚の偏りが「歪み」を生む
こんにちは、くどちんです。
今回は、身体の「歪み」の本質に迫ってみようと思います。
僕は、自分に、そしてクライアントと向かい合う時は、表面的な変化を見つつも、課題の「本質」や「根本」を探っています。
今回は巷でもよく耳にする「歪み」について。
あくまで現時点での僕の考え、ということを前提にして一緒に「歪みの本質」について考え頂ければと思います。
では、本題に入っていきます。
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身体の歪みは感覚の「偏り」が原因
よく治療院や整体院などの宣伝で「骨盤の歪みを直します!」「背骨の歪みが不調の原因!」なんてフレーズを見かけたことがあるかと思います。
そのフレーズどおり、ヒトは身体に「歪み」を抱えています。
その歪みを整えることによる治療効果、身体の変化は確かに期待できます。
ただ、どんな人も身体の「歪み」というのは存在する、という事実を考慮すると、歪みを整えるだけのアプローチは、本質的なものではないと考えています(ちなみに僕も歪みを整える施術はしますよ)。
なぜなら「なぜ歪みが生じるのか?」、ここを追求する必要があるからです。
では、その「身体的な歪み」というのは一体どこから生まれてくるのでしょうか?
その一因は「左右非対称性」です。
これには2つの意味がありまして、
①構造の左右非対称性
②身体の使い方の左右非対称性
この2つです。
この2つの左右非対称性が「身体的な歪み」を生み出す主な要因であると考えています。
では、1つずつ簡単に解説します。
①構造の非対称性
ヒトの顔は左右で違う、ということは一般の方でも知っている事実です。
実は、顔だけでなく人の身体は様々な構造が「左右非対称」なんですね。
例えば、心臓の位置は胸の中心ではありませんし形がそもそも左右非対称です。そして肝臓は、身体の右側に存在します。骨盤の大きさも左右で違うとことがわかっています。
また、靴の購入時などに足の大きさを測定した経験がある方は知っていると思いますが、足の大きさも左右で微妙に違います(僕は左の方が小さいです)。
挙げればキリがありませんが、このようにヒトの身体というのは構造的に基本的に左右非対称にできているんですね。
ということは、重さが右半身と左半身で異なっていてもおかしな話ではありません。
これが構造上の左右非対称性です。
これについては先天的なものなのでどうしようもありませんね。
②身体の使い方の非対称性
さて、こちらが重要で本記事の本題。
「身体の使い方」における左右の非対称性です。
わかりやすい例で言えば「利き手・利き足・利き目」です。
これらが要因となって身体の使い方に『偏り』が生まれます。
例えば、いつも立っている時は右足に体重が乗っている。いつも物を持つ時は左手で持つ等、各人によって異なる「クセ」のことです。
この「クセ」が「身体の使い方の偏り」を生むことになるのです。
この身体の使い方のクセが、例えば「左肩が下がっている」「背骨がねじれている」などの「左右非対称性」を引き起こすことになります。
先ほど解説した構造的な左右非対称性は「先天的な」ものですので、修正はできませんが、この「身体の使い方の非対称性」に」ついてはある程度修正が可能です。
この身体の使い方が引き起こす身体の左右非対称性を「歪み」の根本と仮定した上で、その「本質」について次から考えていこうと思います。
身体的な『歪み』の本質とは?
僕が現時点で考える身体的な『歪み』の本質とは何か?
それは「感覚の偏り」です。
ヒトの姿勢や動作は「感覚」から起こることは以前書いた記事で解説しました。
身体からの感覚情報を元に運動が起こるのであれば「どっちの脚で立つ方が安定するか?」や「どっちの手を伸ばす方がエラーが少ないか」といった「クセ」を決めるのも「感覚」がベースにあるはずです。
(厳密に言えば「経験」という要素も加わって判断される)
歪みを矯正してもらっても時間が経つと元に戻る、ということの裏には「感覚の偏り」というカラクリが隠されていたわけですね。
脳が「こっちを使った方がやっぱりいいよね」と判断するから元に戻るわけです。
感覚の偏りを整えなければ、何度同じ施術を行っても結果は同じです。
つまり「情報の上書き」をしなければ根本的には変わらないということになります。
短期的には歪みを取りその場の症状を取り除きつつも、並行して「感覚の偏り」についてのアプローチも行うのが良い戦略かもしれません。
実際僕は、歪みを整えた上でパフォーマンスや症状の変化を確認して「やっぱりここを変えることは効果がありそう」と解釈して、「じゃあこういうことをやろう!」と次のステップに進みます。
つまり「方針決定」の1つとして活用しています。
現時点ではこういった活用方法が良いのではないか?と考えています。
一時的な歪みの修正はあくまで1つの「目安」です。
参考にしてみて下さい。
具体的なアプローチ方法、そして感覚の偏りのチェック方法についてはメルマガの方でご紹介いたしますので、購読の登録をしてお待ちください(もちろん無料です)。
まとめ
さて、最後に今回のお話をまとめます。
・身体的な歪みは「身体の使い方の偏り」によって生じる。
・身体の使い方の偏りの裏には「感覚の偏り」が存在する。
・感覚の偏りを整えなければ、身体的な歪みを整えることは難しい。
今回は「感覚の偏りが歪みの本質であり、歪みの根本的な改善には感覚の調整が必要不可欠である」というお話しをしました。
しかし、それだけでは不十分な例もおそらく存在するでしょう。
「歪みの原因は『感覚の偏り』」とは言い切りましたが、冒頭でも申し上げた通り、あくまで「現時点での仮説」です。
と言いますのも、今回1つ目の歪みの原因として挙げた「構造的な偏り」という変数があるからです。
これは先天的な偏りではなく「後天的に生じた偏り」の話です。
これはちょっと複雑な話になるので、また別の機会にまとめて記事にしようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は以上です。
でわ。
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