音楽の恩師(顧問)
皆さん、自分の人生を変えてくれた恩人と呼べる人はいるでしょうか?
今回お話するのは、僕の価値観を180度ぐるっと回してくれた恩師のお話です。
出会い
出会いだなんて、大げさかもしれません。
僕がその恩師に出会ったのは中学校の部活でした。
僕は中学校では吹奏楽部でしたが、当初は違う部活に入ろうとしていました。
というのも、小さいころからずっとピアノを弾いてきて音楽漬けの日々だったので、他のこともやってみたかったのです。
しかし、恩師は僕が仮入部で吹奏楽部に行った時に
「KIYOは入るんだよね?」
と、若干プレッシャーを与えられながら聞きました。
その圧に負けて僕は吹奏楽部への入部を決めました。
今思えば、これが僕のターニングポイントだったかもしれません。
恩師が教えてくれたこと
なんだかんだ生活しているうちに、部活以外の場面でも恩師と話をするようになりました。
その時、僕が所属していた生徒会の担当も恩師でした。
そのため、生徒会での話し合いや学校行事での打ち合わせでもよくアドバイスをもらっていました。
ある時、僕が勉強も部活も生徒会も、何もかもがうまくいかず悩んでいました。
その矢先、部活で大きな失敗をして恩師に怒られてしまいました。
後日、教室に呼び出されました。
反省をすると同時に、きっと恐ろしい怒号と説教が待っているのだと思いながら教室へと向かいました。
教室に入ると、恩師は
「そこに座って。」
と。それだけ。
すると、
「KIYOは変にプライドを持ってる。時には必要かもしれない。でも、みんなを引っ張るリーダーである以上、それを捨てて泥を被らないといけない時がある。だから、人のために動きなさい、それはいつか自分に返ってくるから。」
そう言ってくれました。
恩師は、僕が立場的に辛い状況だったことも理解した上でアドバイスをしてくれたのです。
そして、
「人のために動きなさい、それはいつか自分に返ってくるから。」
その言葉に僕は大きく影響されました。
昔から「自分さえ良ければそれでいい」と自分勝手で自己中心的な考え方をしていました。
だからこそ、視野の狭い僕にはその言葉が深く刺さったのかもしれません。
恩師はその時、「リーダーは…」と話していましたが、リーダーでなくても人間関係にとって大切なことだと思います。
そう考えると、本当に大切なことを教えてくれたんだと思います。
僕は音楽を今でも続けています。
もちろん音楽が大好きで続けています。
そして、その音楽というのはその人を表します。
だから普段、身勝手な行動が多い人は演奏も身勝手で人と合わせることには向きません。
日頃から気を使える人はその人の音楽も支えが強みのように感じます。
つまり、日頃からの言動が音楽にも大きく影響すると考えています。
だから、僕の恩師は「先生として」も「吹奏楽部の顧問として」も大切なことを教えてくれたのだと思います。