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健康的に秋を楽しむための、食養生について

医食同源の考えの基、食養生を大切に考える医学体系が漢方である。

以前、春と夏の食養生を紹介したが、今回は秋の季節におすすめの食養生について解説したい。

日本の秋は過ごし易い環境と思いがちだが、漢方的には秋の季節は肺や肌に悪い影響をもたらす季節であると考えている。

その証拠に、秋は気温の低下や乾燥などにより、呼吸器系の疾患や肌を悪化させる可能性が高まり、ぜんそくやアレルギー性鼻炎、肌あれなどが多発している。
そのような季節に対応する食材をここに示したいと思う。

おすすめ食材1つ目はキクラゲだ。
それほど頻繁に使用される食材ではないが、白キクラゲは肺や肌に潤いを与える作用が古来有名である。
漢方では「肺の華は肌」(肺と肌は密接に関連する)と考え、楊貴妃も好んでキクラゲを食べていたと言われている。

形が耳に似ているので木耳(きくらげ)と漢字で表現される。
白キクラゲは銀と同じ価値があったので生薬的には銀耳(ぎんじ)とも言われている。
白キクラゲの料理は肌や呼吸器系に良い影響をもたらすとされている。
また、色のついている黒キクラゲは血行を良くすると言われている。

2つ目は辛い味のものである。
辛味は、肺の働きを正常にする作用を持つとされている。
食材でいうと、ネギ、大根、ショウガなどが最適である。

3つ目は漢方的には、白い色の野菜が良いとされている。
これも食材でいえば、ネギ、大根などにあたる。


今回はここまで。
読者の方に少しでも興味が生まれ、漢方に触れるきっかけになれたなら嬉しく思う。

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