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演劇感想(~2023)

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2023年12月の記事一覧

ダダルズ『袋破裂』 の感想

ダダルズ『袋破裂』 の感想

作・演出/大石恵美(会場:SCOOL)

辛い日常の中、良かった日々を飴玉にしている大石恵美。しかし舐めていると口から出血をする。
小学生時代、彼女はここが漫画の世界と気づいてしまう。その優越感に浸りながら日々を過ごすが。

とんでもない面白さ。 大石恵美という袋が破裂するまでの物語を全身火だるまになって演じる。タックルされるようなエネルギー。 彼女の脳内をそのまま見せつけられる特異な言語感覚。

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太郎物語『太郎物語の準備体操』

太郎物語『太郎物語の準備体操』

太郎物語(杏優、果音)
脚本:杏優

東京音頭という会社による人生のコンセプトをめぐるバスツアー。
キャバ嬢を夢見る少女と女性サンタクロースの交流。
こたつで駄弁る太郎物語の雑談。
三つのパートによって緩やかに人生が浮かび上がる

女優二人による演劇ユニット。
先月観劇した佐藤瑛子を調べてる時に親交のある団体として知り、宣伝美術が非常に素晴らしかったので見に行った。
この団体が行なっている準備体

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オルギア視聴覚室vol.6 の感想

オルギア視聴覚室vol.6 の感想

11/18~19(会場:蒲田温泉)

2016年に始まったオルギア視聴覚室は、女優のhocotenが主宰となり無名の劇団や芸人を呼んだ闇鍋演劇祭だった。しかし、この無名劇団たちが新時代の劇団として注目を浴びはじめ演劇業界に新たな潮流を生み出し今や彼らは人気劇団。
また、当時ポピンジという名前で出演していた春とヒコーキがメディアの人気者になるなどお笑い芸からもスターが登場。
第4回以降は演劇以外のジ

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宇宙論☆講座 『発狂!鏡球地獄 ほか6編』の感想

宇宙論☆講座 『発狂!鏡球地獄 ほか6編』の感想

作・演出/ 五十部祐明(会場:現代座ホール)

グダグダミュージカルで一部から熱狂的な評価を得る音楽劇団。今回は江戸川乱歩アレンジの表題作含めた短編集。

どんなグダグダがくるかと期待をしていると、

冒頭は、新成亜子演じるくたびれたシングルマザーから始まる。息子と娘とは関係が冷え切っている。いつ歌い出すかと思いきや、宇宙論らしいギャグもなくギスギスした展開。しかし、実は頑張る母親に温泉旅行をあげ

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令和座 『SEVEN』 の感想

令和座 『SEVEN』 の感想

作・演出/浅間伸一郎
倦怠期のカップル。そこに、女の親戚を名乗る男が現れる。男はとあることを伝えに来たそうだが。

たっぷり間を使う独自の劇団。今年上演した、長編・短編がどちらも傑作だった。2023年最後の作品は、同じあらすじで異なる展開の二つの演劇。

 (ASTRAY version)
(BETRAY version)

と名付けられた物語は、それぞれ独立しているが一つのあらすじでも如何様にも

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7度『胎内』

7度『胎内』

演出/伊藤全記 、 作/三好十郎

舞台は戦後の日本。戦時中に作戦で掘った横穴を訪れる男。そこに男女が駆け込んでくる。彼らは逮捕を恐れて逃げてきたのだが、突如地震によって三人は横穴に閉じ込められる。

古典や近現代の作品を大胆な編集とをイマジネーションで見たことない形へ作り上げる劇団。
今回は、利賀演劇人コンクールで優秀賞演出家賞・優秀演劇人賞を受賞した代表作の上演。三好十郎が1949年に発表した

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公社が一月に見たい演劇

公社が一月に見たい演劇

梅田哲也『wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ』
12/1〜1/16(第1期)1/16〜1/28(第2期)(会場:ワタリウム美術館)
ツアー形式のパフォーマンスを行う芸術家。彼の新作個展は、私設美術館として始まったワタリウムの歴史にスポットライトを当て、美術館そのものをを主人公にしたツアー形式のパフォーマンス。1期2期で内容が変わるというが、異色の

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PSYCHOSIS 「HOKUSAI and the Dr.Caligari」 の感想

PSYCHOSIS 「HOKUSAI and the Dr.Caligari」 の感想

作/高取英 演出/森永理科 (会場:BUoY)
11/1~5

ナチスドイツは、ドイツを代表する映画監督フリッツ・ラングの代表作『メトロポリス』に登場するロボットを実際に作る計画を立て、カリガリ博士に依頼する。そのフリッツ・ラングは北斎の春画を映画化しようと計画する。ナチスドイツが暗躍する時代よりはるか昔、娘のお栄と共に暮らす葛飾北斎は呑気に風呂に入っていた。

月蝕歌劇団の流れを汲む団体が、高取

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