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読書月報

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親の仇のように本を読む。その記録、報告書。実際敵討ちなのである。高校時代鬱で読めやんかった分を取り返すように。一冊の本は自殺の遅延である。
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#読書の秋2021

2021年10月に読んだ本

2021年10月に読んだ本

2021年10月に読んだ本

1 永井玲衣『水中の哲学者たち』
哲学対話のファシリテーターをやっている人のエッセイ集。荻窪・Titleで購入。
誰も傷つかないような、当たり障りのない文章。毒にも薬にもならない。文体や雰囲気などは小学校教師のように感じた。

ある哲学者は、哲学することの根源は「驚異と懐疑と喪失の意識」であると言った。ひとは、びっくりしたりつらいことがあったりすると、「なんで?」と自

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2021年9月に読んだ本

2021年9月に読んだ本

2021年9月に読んだ本
ちょっとバタバタしてて遅れに遅れた。割に少ない。

1 こだま『いまだ、おしまいの地』
こだまさんの3作目。大泉学園前のブックオフで購入。 
異常に読みやすく、面白く読めるのだが、いかんせんゾッとするような生活。おしまいの地でも面白さを見出して生活できるのがすごい。すごいけどやっぱりゾッとする。

2 G・ガルシア=マルケス『百年の孤独』(鼓直訳)
ずっと読んでみたいと思

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