すぐにやらない人
先日、久しぶりに大きな書店の前を通って、本が大好きな私は ちょっとだけと吸い込まれました。
そうして入って、ちょっとだけだった試しはありません。
目的の本があって、見つけたら買って、すぐに出てくるというわけではなく、
どんな本があるだろう?と彷徨うのですから、それでも時間は気にしていますが、
あっという間に30分、うわっ! もう一時間になる!というのが、私の場合、ちょっとだけ です。
昔、若かった頃、そして時間がたくさんあった頃は、彷徨って2時間、3時間、途中で何か食べて また戻ったりするのですが、
そんなこともありました。
あの本がたくさんある場所、図書館も とても好きです。
さて、その先日、吸い込まれた書店、入ったところに「今、読まれています!」というポップとともに、
大平信孝著『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』という本が積まれていました。
もちろん"すぐにやらない人"の私、うわっ!と思って 通り過ぎました。
全く読んでいないので、どうこうは言いません。
すぐにやらない私のような人が、すぐにやって 効率よく生きていかれるようになる(?)本なのでしょう。
では私にこそ必要なのでは?
若い頃だったら、この手の自己啓発本のようなものを買って読んだかも?と思います。
こういう惹き付けるタイトルの本、自己啓発の本が、いつの頃からか多く出版されるようになりました。
都心の大型書店に入れば、こういう上手くつけたタイトルの本がずらーっと平台に並んでいます。
読みやすく、わかりやすく、商品としてよく考えて作られていると思います。
実際に何冊かは こういう自己啓発の本を読みました。
が、何だかピンと来ないんですよね、私は。
内容は分かりやすく、読みやすく、よく出来ていると思うのですが、単純に私と相性がよくないんだと思います。
そもそも自己啓発、別にしなくてもいいんじゃない?と つい思ってしまうので。
そんなわけで、先日も、うわっ! すぐにやらない私です、スミマセン!と通り過ぎました。
仕事はテキパキ、何でもすぐにやって、効率よく進めるのがいいと思いますけれど、
ずーっと常にそれをやっていると、人にも寄ると思いますが、どこかで息抜きしていかないと
心がついていかなくなるような気がします。
何度か書いていますが、私達はロボットじゃないから、感情を持った生き物だから。
程よい塩梅で、すぐにやらずに 気を抜いて心と体を休めること、とても大切だと思います。
なんて、あの本を読んでいないので、全く別の内容かもしれないですけれどね。
でも、こういう本が何冊も出版されてはベストセラーのようになっていること、興味深いです。
きっと飛びついて買って読んで……また次の本が出たら買って読んで….という読者層に支えられているようにも思います。
それだけ ちゃんと感情を持って生きている人が多いのかと思うと ちょっとホッとします。
こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。
読んで下さって、どうもありがとうございます。
よい毎日でありますように (^_^)