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「実社会」の窓を通して

最初に宣伝。辞書スタンプ面白いので、ぜひ使ってみてください。

「実社会」がやってきた

2024年6月21日、「三省堂辞書出版部Xアカウントフォローキャンペーン」に当選したという連絡が来た。

そして昨日、ついにそれが手元に来た。

届いたのは「実社会」だった。正確には、「実社会」の語釈が書かれたアクリルカードである。

じっしゃかい【実社会】実際の社会。〔美化・様式化されたものとは違って、複雑で虚偽と欺瞞に満ち、毎日が試練の連続であると言える、きびしい社会を指す〕「卒業して—に出たら親の苦労が少しは分かるだろう」

『新明解国語辞典 第八版』

版ごとの語釈の比較をしようと思ったが、初版から第8版までほぼ同じだったのであまり目玉にはならず。

じっしゃかい【実社会】実際の社会。〔美化・様式化されたものとは違って複雑で、虚偽と欺瞞とが充満する、毎日が試練の連続であると言える、きびしい社会を指す〕

『新明解国語辞典 初版』

窓から何を見る

左半分が窓のようになっているので、顔はめのごとく風景などを写すのがいいのかもしれない。

大掃除してたら出てきた古いギターに乗せて。袋から取り出す時に失敗して、弦が切れそうになっている。

その心は、張りすぎると擦り減って切れる。

ちなみに、『新明解国語辞典 第八版』では「社会の窓」は「窓」の用例の中に載っていた。

まど【窓】〔間戸の意という〕光の入口・空気の出入口として、部屋の壁や屋根などの一部に作った、仕切り(戸)。「社会の—〔=男性のスボンの前の、ファスナーやボタンで開閉する部分の婉曲表現〕」

『新明解国語辞典 第八版』

より良い被写体を探して

「サラリーマンしんめいかいくんの1日」シリーズは哀愁が漂っていて、まさに「実社会」を写すかがみのようだ。

今日もサラリーマンしんめいかいくんは、実社会のどこかで汗をかいていることだろう。より具体的には神田三崎町付近で。

『新明解国語辞典』からサラリーマンしんめいかいくんに合いそうな言葉を探すのも面白いかもしれない。

一つ引いてみる。

ねまわし【根回(し)】(一)〔実りをよくしたり移植に備えたりするために〕木のまわりを掘って、一部の根を切り落とすこと。
(二)交渉などをうまく成立させるために、関係方面にあらかじめ得ておく了解。「—工作」

『新明解国語辞典 第八版』

サムネイルは

noranekopochiさんの写真をお借りした。「実社会」で検索したものの1枚。猫の実社会(猫の社会ではない)はどんなものだろう。

#この夏やりたいこと


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