【本】「承認欲求」の呪縛 (太田 肇)
なんて人は弱い生き物なんだろうか。
そして、誤解を恐れずに言えば、会社に勤める男性社員のなんとか弱いこかとか。
この本を読み率直にそう感じました。
そしてその弱さゆえに、承認を得たいという欲求よりも、承認されなくなり阻害されてしまうかもしれないという恐れに囚われてしまってるんだろうなと。(だから、本心から求めているわけではないのに権力に寄り添って承認を求めに行ってしまう…)
まるで夜中の街灯に群がる虫たちのように…
そんなイメージが頭をよぎりました。
ちょうど、先日の「チコちゃんに叱られる」で、なぜ虫は光に寄っていくのか?をやっていました。
理由は、虫が街の明かりを月の光と勘違いし、混乱してしまっているから、でした。
本来目標にしたいもの(月の光)はあるのに、身近なところに似たようなもの(街灯などの光)があると、本能的にそちらに吸い寄せられてしまう。そんな悲しい虫の性(さが)。
でもこれ、人も一緒ですね。
本当に目指すべきものは何なのか。
それが曖昧だと、楽な方に向かって行ってしまいます。
その瞬間は少し満たされるかもしれないけれど、気づけば欲望の渦に巻き込まれてグルグルと…