ワタナベコウキ

▶︎千鳥印刷株式会社(しまねの老舗印刷会社)に勤務 ▶︎公民館やNPOの運営にも参画 ▶︎宍道鼓動芸術祭アートディレクター ▶︎何屋さんか分からないとよく言われる印刷会社のセールスマン。

ワタナベコウキ

▶︎千鳥印刷株式会社(しまねの老舗印刷会社)に勤務 ▶︎公民館やNPOの運営にも参画 ▶︎宍道鼓動芸術祭アートディレクター ▶︎何屋さんか分からないとよく言われる印刷会社のセールスマン。

マガジン

  • 芸術と広告との間

    芸術にまつわるお話や広告にまつわるお話や、そうでもないお話をつらつらと

最近の記事

「つくる、その先に。」作家 近藤顕とは。

8月19日に閉幕したKUNIBIKI'24。会期中に多くの人だかりを集めたこちらの作品。 鑑賞者が作品のピースを自由に組み替えることができ、人が関わるたびに変化する様子も楽しめるものだ。 作者は近藤顕(コンドウアキラ)氏。 彼の作品は「不思議なゾクゾク感を放ち、どこか近寄りがたい雰囲気」を纏い それは作者自身もその雰囲気を放つ印象がある。 しかしその一方で、彼の作品にはたくさんの人が集まり、 また彼自身の周囲にもたくさんの人が集まっている。 この不思議な光景の源

    • わたしを一歩進めさせてくれた作品がある

      作家ファーストの展覧会を開催したいKUNIBIKIへわたしが参画した当初から、ずっと願い続けてきたテーマです。 KUNIBIKIでのわたしの役目といえば 作家さんからの要望と、グループ展の公平性との間に立ち、会場をつくることでした。 いい意味でも悪い意味でも、作品頼りの展覧会に毎回、作品のクオリティは素晴らしく、来場者の満足感も、アンケートから伺うことができ 開催自体への安定感、安心感は自信を持てるようになりました。 しかし、開催を続けるにあたって、心境の変化がおこ

      • 社会への船出にやさしい世の中を

        ここ近年、特に地方の中小企業にとって人材不足は大きな悩みのひとつでした。 わたしは印刷会社に勤めているにも関わらず 取引先の人材採用支援を担当することもあり、人1人雇用するための企業側の苦労をとても感じています。 内定辞退連発など、企業の努力が報われないシーンを目の当たりにするたび なんとも言えない気持ちになっていました。 しかし、そんな状況の中で 「今のままなら若い子入らんわ。我々が変わらんといけん。」 と、社内改革をする企業が増えました。 モラルのある接し

        • 安全性が大切にされる世の中へ

          お仕事の話です。 緊急事態宣言が延長されそうですね。 とてもどうでもいいことなのですが、 宣言が延長されるという日本語は、正しいのでしょうか? どうなんでしょう。 さて、わたしたちを取り巻く状況もまさに緊急事態といえます。 (守秘義務もあるので曖昧な表現をします) 緊急事態宣言があってから1週間ほどでしょうか。 皆さん口を揃えて 「今は何も考えられない」 「見通しが立たない」 「コロナが収束しなけりゃ何しても無駄」 と、なかなか苦いコメントをされていま

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        • 芸術と広告との間
          15本

        記事

          生産性を高めてチャンスを掴む

          #StayHome によって寝っ転がってる時間が増えている今日この頃。 なぜか決まって毎週月曜日は首が痛い。 StayHomeもラクじゃないです。 さて、本題に入りましょう。 今日のテーマは 「生産性を高めてチャンスを掴む」です。 今日も、Twitterブックマークからご紹介。 https://motokurashi.com/susono-event-report-itoi-sasaki-2/20180702 「灯台もと暮らし」というWebメデ

          生産性を高めてチャンスを掴む

          免疫を高めるために

          医療について詳しい方(Mさん)から聞いた話です。 人は笑うと免疫力が高まるらしい。 どうやら笑うとセロトニンという「幸せホルモン」が分泌されることで 免疫力が高まるらしい。 つまり、 人を笑わすことが、今の世の中に必要とされているんですね。 会話の中心はどうしても先々の不安話などですが そんなときに、相手を思いっきり笑わせてあげられたなら 「幸せホルモン」を分泌させてあげられたということ。 マスクや消毒ももちろん大切ですが 人を笑わす、自分も笑うことを

          免疫を高めるために

          目の前の絵画は感想なんて聞いてきやしないのに

          わたしがKUNIBIKIに携わるよりずっと昔から、 絵画作品に対してこんな疑問を思っていました。 「なんで植物とか風景とか描くのだろう?芸術って爆発なんじゃないの?」と。 しかし、KUNIBIKIで1人の作家と出会い、考え方がぐるりと変わりました。 KUNIBIKIのエントリーメールに添付された1枚の作品写真。 ファイルを開いて、思わず声が漏れたのを今でも覚えています。 まるで写真のように美しく、緑が目に飛び込んでくるような。 この作品を手掛けたのは、伊藤遥さん

          目の前の絵画は感想なんて聞いてきやしないのに

          期待経済の未来を創っていく

          Twitterのブックマーク機能を、みなさんはお使いですか? この機能が結構好きで、 次から次へと流れるタイムラインの中で、 このツイートや記事あとでゆっくり読みたいな。と せっせか収集するようになりました。 その記念すべき初めてのブックマークツイートが 元電通のコピーライター 前田将多さんのこのツイート。 著書「広告業界という無法地帯へ」は日々のもやもやをスカッと解いてくださった一冊です。 さて、このツイートで紹介されているリンク先はこちら。 http

          期待経済の未来を創っていく

          ぼくらはみんなボーッと生きている

          あなたは今の勤務先への入社動機を覚えているだろうか。 新卒採用の強化を目的としたコンテンツ制作の一部で、 従業員の方々にインタビューを行うことが多々あるが 『今のお仕事をはじめるキッカケは?』 という問いを、かれこれ数十人に行ってきた。 従業員さんたちは、取り繕うことなく本音を語ってくれる。 「元々好きな業界だったので」 この答えは、まず聞かない。 仕事とは、続けていく中で好きになるものだと痛感する。 「なんとなく」 実際のところ、これが大半を占めている。

          ぼくらはみんなボーッと生きている

          KUNIBIKI'17 Event Report 1.

          こんにちは。 FunkotsuのSNS経由でご覧いただく方は、はじめましてですね。 KUNIBIKIを主催するアートプロジェクトFunkotsu(フンコツ)のワタナベコウキです。 KUNIBIKIでは事務局として裏方のこと全般をやっておりました。 (よく聞かれるのですが、私自身は美術作家でないので作品はつくりません) 今回、KUNIBIKI'17の公式イベントレポートを「2回」に渡ってお送りしたいと思います。 KUNIBIKI'17とは、東京・大阪・京都・鳥取・島

          KUNIBIKI'17 Event Report 1.

          ノコギリクワガタ

          夏休みっぽいお話です。‬ ‪こどもの頃のことでした。‬ ‪虫捕り少年だった私。‬ ‪虫の中でもクワガタがとにかく好きで‬ ‪"幻のオオクワガタ"を捕まえるんだ!と毎年夏休み前に叫んでいたとか、いなかったとか。‬ ‪結局その夏、オオクワガタは見つけられなかったのですが、‬ ‪ノコギリクワガタを飼うことになりました。‬ ‪「ノコ」と名付けました。‬ ‪妹がアレルギーだったため、ワンコもニャンコも縁のなかった私にとって初めての飼育。‬ ‪居ても立っても居られません

          ノコギリクワガタ

          良い写真を撮るために必要なこと。とは?

          質問です。『感動』しなかった日が、この1年間で1日でもありましたか? こう聞かれて、Yesと答える方はどれだけいるでしょうか。 感動。 例えば、『映画』は感動しますね。喜びも、悲しみも、沢山の感動が詰まっています。 『結婚式』も、感動と隣り合わせですよね。 しかし、映画のようなワンシーンでなくたって、 人々が喜び涙している光景だけでなく、 日常にも、感動は潜んでいるはずです。 そんな身近にある『感動』を切り取り、表現するフォトグラファーさんを招いて 『スマホ

          良い写真を撮るために必要なこと。とは?

          まなびの作文

          私は会社で営業部に所属しており、その中で一番下っ端になる。 過去に後輩が何人もいたが、配置換えになった者以外、みんな辞めていった。 理由はそれぞれ。 退職とは実に悲しい場面である。 新人をどう「育てる」かという話題は、春が来るたびに出てくる話題だ。 人材育成。これは企業における永遠の課題。 ある会社の役員さんに相談している中で、 「ワタナベくん、人を育てるという感覚は持たない方がいいよ。人というのは勝手に育っていくんだもの。だから、その若い社員さんから、君自身が

          形ある怒り。とは

          あなたは最近いつ、怒りましたか? 怒り。 それは、私たちが生まれつき与えられた感情の一部。 そんな、日常に見え隠れする「怒り」をテーマにした展覧会が京都市美術館で開催されました。 その名は、『LINK展』 回を重ねること14度目となる今年。 改修工事に伴い、京都市美術館での開催について、ひとつの節目を迎えます。 この展覧会には、 KUNIBIKIに昨年からご出展いただいている辻友香さん Funkotsuの紙を彫る方こと、中島祥吾くんも参加。 形ある怒り。と

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