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ぼくらはみんなボーッと生きている

あなたは今の勤務先への入社動機を覚えているだろうか。


新卒採用の強化を目的としたコンテンツ制作の一部で、

従業員の方々にインタビューを行うことが多々あるが

『今のお仕事をはじめるキッカケは?』

という問いを、かれこれ数十人に行ってきた。

従業員さんたちは、取り繕うことなく本音を語ってくれる。

「元々好きな業界だったので」

この答えは、まず聞かない。

仕事とは、続けていく中で好きになるものだと痛感する。

「なんとなく」

実際のところ、これが大半を占めている。

一生分の40年以上を費やすであろう仕事においても「なんとなく」決めたという人が多いのは驚きだ。

かくいう私も、『スーツが着たくて、なんとなくラクそうな仕事に思えたから』が正直な入社動機である。

おそらく面接では最大限に取り繕った言葉を並べていたのだろうけれど。


今日食べたお昼ご飯だって、

今朝着て行ったスーツの色だって、

今夜布団に入る時間だって、

なんとなく考えているつもりで、なんとなく決めている。

つまり人は、ほとんどの時間をボーッと生きているということだ。

商売に置き換えると、

貴社が顧客のニーズやら何やらを一生懸命考えても

顧客は思いの外、ボーッと生きてボーッと決めている。

これを念頭においておかなければ、

顧客との上手なコミュニケーションが取れない。

コミュニケーションは、温度感を大切に。というお話でした。

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