見出し画像

感情コントロールの仏教的アプローチ 〜心穏やかに生きるヒント〜


1. はじめに

みなさん、こんにちは!蓮城院副住職のコウブンです。今日は、noteに寄せられたコメント欄のお悩み相談にお答えしていきたいと思います。この内容は、Stand.fmでの放送を文字起こしして、note用に編集したものなんです。

耳で聞くより文字で読んだ方が分かりやすいって方もいらっしゃると思うので、ぜひこの記事を活用してくださいね。どんなお悩みが寄せられたのか、そしてそれに対してどんなアドバイスができるのか、私なりの考えをお伝えしていきます。

心の平穏を求めるみなさんに、きっと役立つヒントが見つかるはずです。さぁ、一緒に心の旅に出かけましょう!

2. リスナーからのお悩み相談

まずは、寄せられたお悩み相談を紹介します。

いつもお世話になっております😄
若いころ、突然カッとなって暴れまわったかと思ったらすぐに落ち着き、後悔のような、落ち込むような、情けない気持ちになるようなことが度々ありました。
いまは「若いころの感情的だった場面を思い出して、現在と比較する」という訓練を折に触れてやっています。
そうすると、感情に振り回されるのが本当に馬鹿らしくなります(笑)
人間関係でいえば、カチンとくることを言われても、
「あの人のために自分が勝手に怒って消耗するのは損だ」と気持ちを切り替えております😁
とはいえ、アラフォーながらまだまだ心は青いままですので、引き続き心の訓練をしていきたく思います💪
もし、副住職様から更にアドバイスを頂けましたら幸いです。

https://note.com/koubun/n/n1f99db5a32df


なんだか身につまされる内容ですよね。自分の良くなかった部分をしっかり見つめて、それを改善しようとしている。これってすごいことなんです!でも、もっと良くなりたい、そんな向上心に胸が熱くなりました。

ここからは、さらに実践できることについてお話ししていきますね。一緒に、もっと心豊かな毎日を目指しましょう!

3. 瞑想の実践 〜心を落ち着かせる技〜

まず、おすすめしたいのがマインドフルネス瞑想なんです。難しそうに聞こえるかもしれませんが、要は「今、ここ」に意識を向ける練習なんですよ。

静かな場所で座って、自分の呼吸や体の感覚に意識を向けてみましょう。たとえば、お腹が膨らんだり縮んだりする感覚とか、鼻から入ってくる空気の冷たさとか。周りの音や匂いにも注目してみるんです。

これって、自分の感情や体の状態を客観的に見つめることにつながるんです。最初は5分でも大丈夫。毎日続けていくと、自然と心が落ち着いてくるのを感じられると思いますよ。

曹洞宗では坐禅を行うんですが、ここでは堅苦しく考えず、リラックスした状態で始めてみてくださいね。

4. 自己観察の重要性 〜感情との上手な付き合い方〜

日常生活の中でも、ちょっとした自己観察ができるんです。たとえば、イライラしたときに「あれ?なんで私、今イライラしてるんだろう?」って、ちょっと立ち止まって考えてみる。

美しい景色を見て感動したときも同じ。「わぁ、きれい!」って思った後に、「私、何にこんなに感動してるんだろう?」って、もう一歩踏み込んで考えてみるんです。

これって、瞑想の延長線上にあるんですよ。毎日の生活の中で、こんな風に自分の感情を観察する習慣をつけていくと、だんだん感情のコントロールがうまくなっていきます。

自分の感情に振り回されるんじゃなくて、感情と上手に付き合っていく。そんな関係が築けるようになりますよ。

5. 日記をつける効果 〜自分を知る旅〜

次におすすめなのが、日記をつけることです。別に長く書く必要はないんです。その日にあったことや、感じたことを簡単にメモするだけでも十分。

たとえば、「今日、電車で席を譲ってもらって嬉しかった」とか、「仕事でミスして落ち込んだ」とか。そういう日々の出来事と、それに対する自分の気持ちを書き留めていくんです。

これって、自分で自分を観察する絶好の機会なんですよ。文字にすることで、自分の感情の動きが客観的に見えてきます。「あ、こんなときに私、怒りやすいんだ」とか、「こういう場面で幸せを感じるんだな」とか。

そうやって自分のクセや傾向が分かってくると、感情のコントロールもしやすくなるんです。自分を知る旅の道しるべとして、日記を活用してみてください。

6. 共感する力を育てる 〜他者理解のすすめ〜

人間関係で悩むことって多いですよね。そんなとき、相手の立場に立って考えてみる練習をしてみましょう。

たとえば、誰かに意地悪なことを言われたとします。むかっときそうになりますよね。でも、ちょっと待って。「なんでこの人、こんなこと言うんだろう?」って考えてみるんです。

もしかしたら、その人自身が何かに悩んでいたり、苦しんでいたりするのかもしれない。そう考えると、少し気持ちが和らぐかもしれません。

逆に、誰かにすごく親切にしてもらったときも同じです。「この人、なんでこんなに優しくしてくれるんだろう?」って考えてみる。

こうやって、相手の気持ちを想像する習慣をつけていくと、人間関係でのイライラも減っていきますよ。他人を理解しようとする姿勢が、結果的に自分の心の平和にもつながるんです。

7. 感謝の心を育む 〜日常に潜む幸せ〜

最後に、でも実はとっても大切なのが、感謝の心を育むことです。

たとえば、毎日何気なく食べている食事。でも、その一杯のご飯が口に入るまでに、実はたくさんの人の手を経ているんです。

お米を例に取ると、種から苗を育てる人、田植えをする人、稲を育てる人、収穫する人、精米する人...そして、それを運んで、お店に並べて、私たちが買って、調理して、やっと食べられる。

ほんの一粒のお米の中に、こんなにもたくさんの人の労力と時間が詰まっているんです。普段当たり前だと思っていることに、ちょっと目を向けてみる。

そうすると、日常の中にたくさんの「ありがとう」が隠れていることに気づくはずです。この「ありがとう」の気持ちが、心の平穏につながっていくんです。

8. おわりに 〜一歩ずつ、心豊かな人生へ〜

さて、いかがでしたか?ここでお話しした実践方法、すべてを一度にやろうとしなくていいんです。少しずつで大丈夫。できることから始めてみてくださいね。

今日はこれができなかったな、って日があっても大丈夫。「じゃあ、明日はちょっとだけやってみよう」くらいの気持ちでいいんです。

日々の小さな積み重ねが、やがて大きな変化をもたらします。みなさんの生活に、もっと安心と安らぎが訪れることを心から願っています。

この記事を読んで、何か感じたことがあればぜひコメントで教えてくださいね。新しい気づきがあったり、「こんなこと、困っているんだけど...」という相談があれば、それもどんどん書いてください。

みなさんと一緒に、心豊かな人生を歩んでいけたら嬉しいです。それでは、また会いましょう!合掌。

#マインドフルネス #瞑想 #感情コントロール #仏教の知恵 #心の平穏 #自己成長 #お悩み相談 #人間関係 #感謝の心 #副住職の話

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?