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【現代に生きる戒律】~第1回「SNSとの付き合い方」~
はじめに:戒律とは
みなさん、こんにちは。
今日から新企画「現代に生きる戒律」の第1回をお送りします。
「戒律」とは、人生を生きやすくするためのルールのことです。
具体的には、私たちがどのように行動すべきか、そして集団や人間関係の中でどのように立ち回ればよいのかを示すものなんです。
SNSの使用時間の現状と社会への定着
さて、みなさんは世界中の人々が1日どれくらいSNSを使用しているか、ご存知ですか?
なんと調査によると、1日平均143分(2時間23分)もSNSに時間を費やしているんです。
これがどれくらいの時間かというと、映画1本分よりも長く、新幹線で東京から大阪まで移動する時間に相当します。
飛行機で考えると、東京羽田~ソウル金浦空港くらい。
かなりの時間、SNSを使用しているということになりますよね。
このデータからも分かるように、SNSは確実に私たちの生活の一部となり、もはや切り離せないものになっています。
便利で楽しい一方で、このような長時間の使用は、私たちの生活や心に大きな影響を与えているのです。
SNSが心に与える影響とその危険性
SNSの過度な使用は、私たちの心の健康に思いのほか大きな影響を与えています。
研究によると、SNSを使いすぎるとうつ病のリスクが2.7倍も高くなるそうです。
特に10代、20代の若い世代は要注意です。自己評価の低下やストレス、不安を感じやすくなる傾向があるからです。
これは仏教でいう「比較から生まれる苦しみ」そのものといえます。
たとえば、こんな経験はありませんか?
SNSを見ていると、「素敵なリゾート地で優雅に過ごしている友人の投稿」や「おしゃれなカフェで豪華なスイーツを楽しむ知人の写真」が次々と流れてきます。
そして、「私は仕事が忙しくて旅行にも行けない」「お金がなくて、行きたくても行けない」と、自分だけが取り残されているような気分になってしまう。
このような感情は、SNSを見ているとどうしても湧いてきてしまうものです。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
SNSに投稿されている写真や文章は、その人の人生のほんの一部分、それもキラキラした特別な瞬間を切り取ったものにすぎません。
研究に基づく3つの対策とその実践方法
では、どうすればSNSと上手に付き合っていけるのでしょうか。
研究結果に基づいた3つの具体的な方法をご紹介します。
1. SNSは1日30分までのルールを設定
時間を決めて使うことで、逆にSNSの時間をより充実して楽しめるようになります。
「30分なんて短すぎる」と思われるかもしれませんが、集中して見ることで、本当に必要な情報だけをチェックできるようになります。
なかなか自分の意思だけでは難しい場合は、スマートフォンのアプリ使用時間設定機能を活用しましょう。
多くのスマートフォンには、アプリの使用時間を制限する機能が標準で搭載されています。
2. 寝る1時間前はSNS禁止のゴールデンルール
これは単純明快なルールです。寝る1時間前にSNSを見ることを控えることで、目の疲れが軽減され、睡眠の質も向上します。
ブルーライトによる影響を抑えることができ、より良質な睡眠をとることができます。
代わりに、その時間は読書や瞑想、ストレッチなど、リラックスできる活動に充てましょう。
3. 週末はデジタルデトックスにチャレンジ
土日のどちらかの半日だけでも構いません。
意識的にスマートフォン、パソコン、タブレット、テレビなどのデジタル機器から離れる時間を作ってみましょう。
はじめは不安かもしれませんが、その時間を使って読書や運動、家族との会話、趣味の時間に充てることで、新しい発見や喜びが見つかるはずです。
実際に試してみると、余計な情報に振り回されることなく、目の前の活動に集中でき、気持ちが軽くなる効果が期待できます。
SNSを開く前の3つの自問
SNSを使う際は、次の3つの質問を自分に投げかけてみましょう。
1.「この投稿、本当に必要?」
ちょっと立ち止まって考えてみてください。
習慣で投稿していませんか?誰かに見せたい理由は本当にありますか?
たとえば、毎日の食事の写真を全て投稿する必要はありませんし、行動を逐一報告する必要もありません。
投稿する価値のある特別な瞬間や、誰かの役に立つ情報かどうかを考えてみましょう。
2.「誰かを傷つけていないか?」
投稿前に、必ず確認したい重要なポイントです。
たとえば、友達と撮った写真をSNSにアップする時、その友達の了解は得ていますか?
みんなで楽しい時間を過ごしている写真でも、写真を公開されたくない人もいるかもしれません。
また、投稿する際の言葉遣いにも注意が必要です。
自分自身のことを厳しく評価するのはまだしも、他人のことを批判的に書くのは避けるべきです。
一度投稿した内容は、たとえ削除しても、誰かがスクリーンショットを保存している可能性があります。
3.「将来の自分に影響がないか?」
これは特に重要な視点です。
最近では就職活動の際に、企業がSNSをチェックすることが一般的になってきています。
5年後、10年後、自分が新たなステージに移行した時に、今の投稿を見て恥ずかしいと思うことはないでしょうか?
さらに、将来自分に子供ができた時に、堂々と見せられる投稿かどうかも考えてみましょう。
一時の感情で投稿して後悔するより、少し時間を置いて考えてから投稿する習慣をつけることをおすすめします。
まとめ:SNSとの上手な付き合い方
SNSは間違いなく素晴らしいツールです。
現にこのStand.fmを通じて、私も皆さんに思いを伝えることができています。
家族や友人との連絡手段として、情報収集の場として、また自己表現の場としても、SNSは私たちの生活を豊かにしてくれています。
しかし、使い方を誤ると、かえって心を疲れさせてしまう諸刃の剣でもあります。
誰かのキラキラした投稿を見て自分が惨めになったり、作られた理想の世界ばかり見ていると、現実の生活に満足できなくなってしまうことも。
だからこそ、意識的に使っていくことが大切なのです。
今日お話した方法を、ぜひ皆さんも試してみてください。
すべてを完璧に実践する必要はありません。
少しずつでも、自分なりのペースで始めてみましょう。
きっと、SNSとの新しい、心地よい関係が見つかるはずです。
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