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【文章をうまくしたいならこれを読め!】公募ガイド推薦!文章がうまくなる神本&金言9選(2018年4月号特集)
谷崎潤一郎の『文章読本』をはじめ、文章指南書はまさにごまんとある。その中から8の名言、金言を紹介(要約、抜粋) する。
行き先を読者に隠す之字運動を意識する
戦争中、海軍の艦艇は航行にのじあたって「之字運動」というのをやっていたそうです。敵の潜水艦から魚雷で攻撃されるのを避けるために、「之」の字に似たジグザグ航法をとる。一見どこに向かっているのか分からない走り方をしたというのですね。
コラムを書くとき、私も「之字運動」を意識しています。
タイトルは疑問文の形がおすすめ
「~なのはなぜか」といった疑問文の形のタイトル。読み手を惹きつけるだけでなく、書き手もゴールに向かって謎解きをしつつ書きすすめていくことができます。渋沢栄一に「論語と算盤」がありますが、距離のある二つのものがセットになったタイトルもいいでしょう。
書き出しはトピックセンテンスから
トピックセンテンスとは、その文章や段落で述べようとする主題や要旨を表す文。一般の文章の場合、小見出しを入れて書くことはほとんどありません。
こうした際に、小見出しの働きをしてくれる文章がトピックセンテンスです。トピックセンテンスで転じると、書き出し方のバリエーションが広がります。
慣用句・常套句は遠慮せず使うべき
私は定型表現を遠慮せずに使うべきだと考えている。「型」を覚えることが文章上達の王道だと信じるからだ。「その領域のことはよく理解できない」という代わりに「その方面には暗い/うとい」と言ってみよう。
要するに定型表現は小出しにさりげなく使うことです。
小さな話から大きな話へ、落差が面白い
ピンホールカメラの像をうまく結ばせる条件は、穴を小さくすることと、穴は― つであること。旅行記でも「ヒューストンに降り立ったらテキサスの大平原が広がっていた」では穴としてデカすぎます。それだったらそこで会ったひとりの人、たまたま十分間だけいたドラッグストアのことを書いてほしい。
起承転結の転がエッセイの要
エッセイの起承転結は「ある、ある、へえーっ、そうなんだ」という流れになります。「ある、ある」が「起承」であり、「ヘえーっ」が「転」、「そうなんだ」が「結」にあたります。
「へえーっ」と思ってもらえるのが、エッセイの要であって、ここからエッセイは発想しなければいけません。
方向指示器としての接続詞をうまく使う
「それなのに」とか、「運悪く」とか、文章の初めにつける。最後まで結論がわからないという日本語の弱点を補うためです。
この方向指示器の接続詞を何でもくつつけると、くだくだしいいやな文章になってしまう。そこのところを実にさりげなく出して、しかし的確に方向を指示する文章を書くんですね。
文章を書くコツ 三上・三多・三中
良い考えが生れやすい三上は、馬上、枕上、厠上である。いまなら、電車の中、床の中、トイレの中。三多とは文章上達三ヵ条で、看多(多く本を読む) 、傲多(多く文を作る) 、商量多(多く工夫し、推敲する)。三上、三多に対して三中という状態も思考の形成に役立つ。無我夢中、散歩中、入浴中だ。
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※本記事は「公募ガイド2018年4月号」の記事を再掲載したものです。