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人生を豊かにする中国古典の名言34

【今日の名言】

天下皆美の美たるを知る。これ悪なり。
皆善の善たるを知る。これ不善なり。
(読み:テンカミナビのビたるをシる。これアクなり。ミナゼンのゼンたるをシる。これフゼンなり)

『老子』二章

人は「美」を美しいものだと考えるが、これは同時に醜いものでもある。
人は「善」を良いものだと考えるが、これは同時に良くないものでもある。

という意味。

物事とは相対的なものであり、その人の認識によって感じ方・考え方は異なる、ということです。

ある文章やイラストを見て「素敵だなぁ」と感じる人もいれば、「そんなに好みじゃないなぁ」と思う人もいます。

これはどちらが良いとか優れているとか、そういうわけではありません。

物事には色々な側面があり、どこを切り取るかによって見え方が変わってきます。

人の感じ方はそれぞれですし、時代や状況によっても変わってくるものです。

大事なのは、自分のありのままの感情を受け止めること。

他の人からネガティブなことを言われても、あなた自身がそれを「好き」ならそれで良いのです。

他の人の意見は関係ありません。

あなたがどう感じているかが大事なのです。

私が感じたこと。
あなたが感じたこと。
他の人が感じたこと。

どれも違っていて当たり前。

感じ方は人それぞれです。

会社の上司にこう言われた。
クラスの友人がこう言ってた。
SNSであの人がこう呟いてた。

どれも気にする必要はありません。

物事の一面にとらわれない心を持ちましょう。

「感じ方は人それぞれなんだ」と思えると、心が軽くなりますよ。


人生の気付きや学びにつながる中国古典の知恵をご紹介しています。

今回の名言はこちらの記事で取り上げています。

皆さんの気づきや学びになれれば幸いです。

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凪平コウ@古典・歴史愛好家
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