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人生を豊かにする中国古典の名言28

【今日の名言】

天地は一指なり、万物は一馬なり
(読み:テンチはイッシなり、バンブツはイチバなり)

『荘子』斉物論篇

天地万物のものはみな等しく、そこには何の違いもないのだから、自分の基準で相手を測ってはいけない、という意味。

『荘子』では、次のような例え話が挙げられています。


ある人が相手の指を見てこう言いました。

「お前の指は指じゃない。私の指こそ、本物の指なのだ」

またある人は、相手の馬を見てこう言いました。

「お前の馬は馬じゃない。私の馬こそ、本物の馬なのだ」


どちらも、自分の基準をもとに相手の良し悪しを勝手に決めつけていますね。

この例え話をもとに、荘子は主張します。

「この世界においては皆同じ。その間に差別や区別はない」

つまり、万物みな平等ということです。

自分の基準で相手を測ってはいけないし、逆に誰かの基準を気にする必要もありません。

私は私らしく。

あなたはあなたらしく。

人それぞれの「らしさ」を大事にしていきたいですね。


人生の気付きや学びにつながる中国古典の知恵をご紹介しています。

今回の名言はこちらの記事で取り上げています。

皆さんの気づきや学びになれれば幸いです。

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凪平コウ@古典・歴史愛好家
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