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嘘から出た・・・  概念理解の不思議

さて、またもや本業のシステムが危機に瀕しているので現実逃避の連続投稿となります。

敵を知るため(?)に中学入試の問題をリサーチしていますが、その途中で面白いことに気付きました。空間図形は3次元の話なので、「次元を落とす」という趣旨のことを書いているときに、かねがね思っていたことながら、これを書いておこうと思ったことがあります。

私たちはある種の嘘を通して概念を学んでいるということです。

ある点について話をするときに、私たちは紙や黒板上に何の気なしに・を描きます。はい、その段階で嘘なのです。

少なくともユークリッド幾何学においては、点が持つ属性は「位置」だけです。紙や黒板に描いた・を拡大してみればそれは不正確な円とその内部であり、面積を持つ平面図形でこれは2次元、点は0次元の存在のはず・・・

しかし、私たちはその・やもっといえば拡大すれば不正確な長方形とその内部である ー で直線(実際には「線分」で二重の嘘を使っています)を表し理解しています。逆にそれがなければ話が始まらないですよね!

これは凄いことだと思いませんか?原理的なことに忠実になろうとすると、その理解が阻害され、一定の嘘を受け入れることによって理解が促されるという興味深い現象が見てとれます。

私は目の持病があるため、集中して読書をするだにできません。いわんや摩訶不思議な哲学の本をよむことをや、という人間です。ただ、認識論には興味があります。

秋ももう終盤というこの時期に、「読書の秋」と洒落込んで、哲学書でも読んでみようかな?(反語)。

読まないよな~( ´艸`)

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