ポイントカードが苦手だ。 レジの際に、免許証やら保険証やら診察券やら何枚かのクレジットカードやらありとあらゆるカードが財布の中でごちゃ混ぜになって、これでもないあれでもない!とひみつ道具を探すドラえもんのようにあたふたしてしまう。 後ろがつかえていたら尚更焦る。 ただでさえ普段から気にしいな性で、なるべくスムーズにレジが進むように商品のバーコード面を上に向けておいたり、お支払いのとき素早くお金を出せるように小銭を数えて構えていたりする。(無駄な気遣い。) あたふたポイント
連休が取れたので実家に帰省していた。 片道車で3時間、フェリーで1時間ちょっと、そこからまた車で何分かの道のり。 車のままフェリーに乗船しようかというタイミングで、入院中の祖父が退院したとのLINEが入る。 祖父に会えないかなと、半分期待を込めての帰省だったので驚いた。 祖父はもう長くないらしい。 祖父は私と顔を合わせるなり両目から涙をポロポロとこぼした。こちらもおなじく涙が出てしまった。 半年前よりもさらに痩せて骨と皮のようになってしまった祖父だがガッツと食欲はあるよ
どうしても甘いものが食べたくなって、大雨の中コンビニへ歩いた。 今日はパジャマで過ごすと決めていたけれど、我慢できない程の甘いもの欲が沸々と湧き上がり私を外へと赴かせた。 私が見たい棚に限って店員さんが品出しをしている。 店員さんの手を止めてまで売り場を見に行くのは気が引ける。諦めてカフェオーレを手にした。 先日もスーパーで同じようなことがあった。 玉ねぎを買うのに、ちょうど玉ねぎ売り場の前に品出し用の大きいカートがあり、値段もよく見えなくて、かと言って小心者すぎてカート
友人たちと一緒にデザインフェスタに出店した。 かねてより友人の夢であったデザインフェスタ。 『大人の文化祭』と聞いて、なんかおもしろそう!と着いていった。 1年ぶりの東京。 前日入りして東京に住む友人と友人の赤ちゃんに合って、翌日からデザフェス。 友人とも1年ぶりであった。 前に会った時は友人のお腹の中にいたものが実際に赤ちゃんとして動き、座り、寝返りをうち、泣いたり、ニコニコしたりしている。 ちっさい柔らかい5本の指で懸命におもちゃを握っている。 1年でこんなにも愛お
空腹のときこそ気をつけて運転している。 8時から14時までのバイト、受付業務でいつ人が来るかわからないからご飯は食べない。 通勤は車。14時ぴったりに後半選手とバトンタッチして車に乗り込む。 一刻も早く帰ってグルルと鳴り続けているこの胃に食べ物を詰め込みたい。 私はお腹が空くとお腹が空いたということしか頭に浮かばない。 パーキングからドライブに切り替えて、サイドブレーキを外したとき、焦るなかれ。と、交通事故のニュースや暴走するプリウスの動画なんかを思い出す。 もし今
連休。 住んでいる地域のグルメフェスとやらに行く。 こうしたイベントごとに普段は進んで参加する方ではないのだけど、ポストに投函されていたチラシに出店するグルメのラインナップが載っており、同居人と涎を垂らしながら釘付けになったのだ。 同居人が車を走らせながら「おでかけ、楽しいから良いよね〜」と言っていて、成人男性のその女児めいた話しっぷりに笑ってしまった。 ひとしき笑って、その後良いよね〜。と返事した。 当日そこそこの賑わいで2、30人ほどの行列ができているお店もちらほらあ
最近の晩ご飯 末っ子だし悪い行いもしたことがないため、(中学生の頃一度だけ深夜遅くまで長電話してたときは怒られた)ずーっと褒められて育った。 かといってネガティブな性格に引っ張られ自己肯定感はない。 だから何かを頑張ったとき、他者からの反応がプラスの言葉でなく、へー。とかおつかれ。などで返ってくるととてつもなく不安になる。 社会人になっても日常的に褒められていた。 というのも、美容師という生き物はちょっとおかしくて、まず挨拶がわりに褒めるものなのだ。 お客さんに入ったら
皆さんはベイビーフェイスプラネッツというレストランチェーンをご存知だろうか。 私は今住んでいる街に来るまで知らなかった。 地元愛媛としばらく住んでいた東京には店舗が無いらしい。 全国・世界に100店舗近くあるレストランチェーンで、店の入り口に片膝を立てた大仏様が左右対象に置かれていたり薄暗いシャンデリアが天井から吊るされていたり、異国情緒漂うなんとも言い表し難い不思議な店である。 店内に入るとレースのカーテンで仕切られた煌びやかな壁紙の小上がりになっている個室に案内される
今わたしは鼻息の荒い獰猛なバイソンだ。ぜひ不用意に近づかないでいただきたい。 女性ホルモンの移ろいのせいだとわかっているのに、ふがふがとするのを止められない。 知らない道を運転していてあたふたしてふがふが。バイト中お客さんの出入りが重なってふがふが。何かしたいけど何もかもめんどくさくてふがふが。お風呂に入りたくなくてふがふが。ご飯を作るという使命感にふがふが。さかむけむいたところが腫れて痛くてふがふが。 ちょっとしたことでふがついて、ふがついている自分自身にふがつくのだ。
味噌を使い切るたびに新しいものを試している。 最近のヒットは最寄のご当地スーパーのオリジナルブランドのもの。 九州っぽい甘い出汁と白味噌が美味しい。 これに限っては2回リピートして、毎晩食卓に地味な彩りを添えてくれていたが遂にまた底をついたので新しい味噌を買いに行く。 その日は最寄りのスーパーではなく、別のスーパーに入った。 あまり立ち寄らないスーパーはラインナップが目新しくて楽しい。 新しい味噌を試して開拓している割には、基本的にこだわりがなく、安くて出汁が入っているも
8月23〜9月2日の日記 キムチの大きめのパック、2人だと食べ切りにくい。 入れ替わりの激しい冷蔵庫内でどんどんと奥に追いやられいる。そのため、気がつけばラベルを剥がしたため蓋に油性ペンで書き殴った消費期限をとっくに過ぎてしまっている。 いたたまれない気持ちと傷んだキムチを一緒にしてゴミ箱に入れてしまえば、言うまでもないがゴミ収集の日までものすごい臭いが発生し続ける。 終盤無理矢理食べ切るか、期限を切らしてしまってゴミの日に慌てて袋に捩じ込むか、それすらも忘れて次のゴミ
休日 お盆中、11日から15日まで毎日バイトして、翌16日は休日だった。 バイトとはいっても働いていないようなバイトなのだけど、やはり休みは休みで嬉しい。 1年弱ニートをやっていて、そのときには感じられなかった休日の喜びと充実感を噛み締めている。 休日にこそ労働のありがたみを感じるものだ。 ほどほどにだったら働くのも好きでいられる。休日はもっと好きになれて嬉しかった。 焼いた日 バイト中に思いつきイーストを買って帰る。 薄力粉と塩と砂糖とイーストだけでできるベーグルを
遠くに花火 旅の疲れを引きずりながら、翌日から早速、旅費を取り戻すべく詰め込んだバイトに足しげく通っている。 バイトから帰ると同居人がうどんを用意して待ってくれていた。 いつものようにネトフリでジョジョを見ながらうどんを啜る。九州名物らしい、やわっやわのうどん。甘い出汁が冷房で冷えた耳先まで染み渡った。 夜、早めにシャワーを浴びて白湯を飲もうかとしていると、ドーンと街に響く低い音が何度も聞こえる。そういえば今日は花火大会だ。 マグカップを手にもったままカーテンの外を見る。
春ぶりに実家に帰った。 春から一緒に住み始めた同居人と一緒に、帰省半分、旅行半分の愛媛凱旋ツアーだ。 フェリーで愛媛に着き、父母と同居人と4人でご飯を食べる。そして父の髪をカット。 いつもはあまり尻尾を振らないことで有名である愛犬が、玄関先で猛烈に歓迎してくれて連れて帰りたいほど愛おしかった。 祖父の家の玄関を開けるとピンクの丸ゴシック体の『おかえり』という四文字が目に飛び込んできた。 たった3ヶ月ぶりであるのでそんなに久々だとしみじみすることもないだろうと思っていたが、
noteをはじめて1年がたったらしい。 始めた頃から場所や生活スタイルも変わり、ここ最近は更新も少なくなってしまったが、基本3日坊主の私が1年も同じアカウントで日記を書いていることは異例なのでこれからも細々と続けていきたい。 しみじみと振り返るのはちょっと気分じゃ無いので今回も日記を書く。 晩ごはんたち かぼちゃをチンして潰してマヨと醤油混ぜただけのやつが今月のMVP。 VS蝉 家の前にある、私より少し背の高い生垣に(aikoのカブトムシの彼氏みたいだね)、うじゃうじ
昨晩からなぜかスーパーファミコンの牧場物語をやっている。 1マス1マス耕して、1つ1つ洞窟の中の薬草を売りに出す。売上で鶏を飼い、卵を出荷する。実にシンプルで実に面倒くさい。 バイトの暇な時間などにスマホの広告ばかりのシンプルでめんどくさいゲームばかりしているため、(受付業務で誰もいなかったり、することもないときはスマホを触っていてもいいのだ。)多少の不便さに慣れている。 最近の自由度が高く遊び方の選択肢が多すぎるくらいのゲームも素晴らしいが、逆に今私は何も考えずに遊べる、