8月1日〜15日の日記
遠くに花火
旅の疲れを引きずりながら、翌日から早速、旅費を取り戻すべく詰め込んだバイトに足しげく通っている。
バイトから帰ると同居人がうどんを用意して待ってくれていた。
いつものようにネトフリでジョジョを見ながらうどんを啜る。九州名物らしい、やわっやわのうどん。甘い出汁が冷房で冷えた耳先まで染み渡った。
夜、早めにシャワーを浴びて白湯を飲もうかとしていると、ドーンと街に響く低い音が何度も聞こえる。そういえば今日は花火大会だ。
マグカップを手にもったままカーテンの外を見る。遠くに花火が見えた。
疲れ切ってダウンしている同居人を叩き起こし、ベランダで7割くらい姿が見える小さい花火を眺めた。
そういえば去年は友人宅から遠くに見える花火を鑑賞できたし、別の友人の住む島から対岸の遠くの花火を見たりもした。春から住み始めたこの家からも花火が見られて嬉しかった。
ひと夏の命
翌日はバイト先の友人とお祭りに出かけた。
大通りが歩行者天国になっているような割と大規模な祭りで屋台も人もたくさんだった。
1ヶ月前くらいから一緒にお祭りに行こうと予定を立てていて、焼きそばやらイカ焼きやらたこ焼きやらそういう屋台ご飯を楽しみに待ち焦がれていた。
当日祭り会場に着いてから、とりあえず一周してどの屋台を食べるか吟味しようという作戦で回る。あれもこれもいいねと一周しているうちに人が増え、列も増え、結局空いている近くのチーズボールやかき氷で小腹を満たす。
友人は結構アクティブな方で、射的やくじをやった。五百円のくじでタコのにぎにぎして遊ぶスクアーズが当たった。そのタコはしばらくネトフリやYouTube見ながら片手間ににぎにぎされ、埃まみれになり、火曜日の燃えるゴミの日に、ひと夏の短い命を終えたのだった。
最近の晩ごはんたち
お盆前に同居人の実家へ。お盆は他のスタッフが帰省するのに全部バイトに入ったので、同居人の夏休みに一緒に出かけられるのはこの日くらいだった。
同居人の母の手作りごはんをご馳走になった。料理が上手なお母さんで、大きいおにぎりやサクサクのとり天なんかもぜんぶぜんぶ美味しかった。人の作ったご飯ってなんてあたたかいんだろう。
そして、改めて遺伝って不思議だ。同居人と同じくきさくで、同じ空気感で私はもうすぐに懐いている。
先日私の実家に行った際にもそう思われたんだろうな。同じ愉快な奴らだと。
台風ピザの日
台風が来た。前日の夜バイトの締め作業をしているとオーナーから明日は休みだと連絡が来た。
ぽっかり空いた1日は天気も悪いしパジャマで過ごす。
同居人もあらかじめ台風で休みが決まっていたので家で一緒にマリカーをして、アメーバピグをして、Amazonプライムみて、ゴロゴロとしていた。
晩ごはんどうしようかと、冷蔵庫を見ると冷凍のピザが光り輝いていた。今日は台風だけどピザ日和だ!!とオーブンで8分。以前肉屋で冷凍ピザを見つけて買っておいた自分たちを褒め称えた。
ついでに付け合わせとして最寄りのファミマで40%増量のファミチキを手に入れて、雨風ひどいが最高の晩餐にありついた。
また台風が来たときのために冷凍のピザを買っておこう。
最近日記をサボっていた。
朝起きてあさがおに水をやり、アメーバピグのクエストをコンプリートし、バイト先でコーヒー淹れながらカモメのお尻を眺め、帰宅してから洗濯したりソファに横になったり、同居人と晩ごはんを食べて、朝が早いため日付を跨ぐ前に眠くなり、ポケモンとともに就寝する。
なんてことない毎日なのだけど、私は嬉しくて仕方がない。穏やかな日々が、嬉しくて仕方がない。