015「最果ての季節」あなたを許してあげるわ。
草原にひかれた一本のハイウェイ。
ひた走るバンの窓からは、乾いた風が男の白髪をなびかせていた。果てへとつづく道のりは、男の人生の長さだった。過去は、終わりに近づいた男に再びアクセルを踏ませ、景色は変わらずどこまでも広がっていた。
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1,762字
学生時代にとある公募で一次審査だけ通過した小説の再掲。
まさかのデータを紛失してしまい、Kindle用に一言一句打ち直している……
小説「最果ての季節」
300円
❏掲載誌:『役にたたないものは愛するしかない』 (https://koto-nrzk.booth.pm/items/5197550) ❏…
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