これが戦争をめぐる唯一の記憶であってくれればいいのに、と思います。
爆撃でガラスが砕けるのを防ぐために窓にテープを貼ると、星みたいになります。わたしも、家の窓にテープを貼りました。
太陽が出て、朝目覚めると、まさしく星のようにゆったりと這いずりながら、壁に影が映るんです。
「夜と霧」に並ぶ1冊として、後世に残すべき翻訳本だった。
ウクライナの日常に、突如として訪れた戦争という非日常、
それが人々の日常として受け入れられていってしまっている実情が、
まるで詩を読むように指先からじわりと沁み込んでくる。
なんて美しいんだろう、と思いながらページをめくり、
なんて哀しいのだろう、と思いながらページをめくることをためらった。
自由は量産品ではないのです。
自由をつくる工場なんて存在しません。ハンドメイドですよ(笑)
『戦争語彙集』
オスタップ・スリヴィンスキー 作 , ロバート キャンベル 訳著
★★★★★
「星屑と人魚」の冊子制作費に活用させていただきます!(毎年、文学フリマ東京にて販売しています)