子を持つ親はみんな、一度はワンオペを経験した方がいい。
3歳の娘と、生後6ヶ月の息子をワンオペでみた。
妻が出産で入院していたぶりのワンオペで、
息子が生まれてからは初めてだった。
まあワンオペといっても、18:00~23:00の5時間だけで、
妻が昼間に夕飯を作ってくれ、洗濯物も取り込んでくれていて、
日中、うんち漏れした息子をお風呂に入れておいたし、
妻がいるうちに夕方に娘をお風呂に入れておいたから、
僕が一人でやることは大したことない。
娘と息子と自分のごはんの用意、
娘と息子に夕飯を食べさせること、
夕飯の片付け、
息子へのミルクあげやオムツ替え、
娘と息子の寝かしつけ
と並べてみると大したことはない。
まあただ、実際にやるとなると、
なかなかうまくいかなくて大変だった。
娘は途中でごはんを食べるのが飽きてしまうし、
泣きわめく息子を抱っこしながら自分のごはんを何とか口に入れるし、
自分が食べ終わったら、息子にごはんをあげて、
一時的に一人になりグズる娘のフォローもしながらやらんとで。
食べ終わったら、
娘にはYouTubeで好きなパウパトを見てもらって待ってもらい、
息子はそばに置きながら洗い物をして、
寝る準備となったら、娘にYouTubeをおしまいにしようと説得して。
娘に歯ブラシをしようと思ったら、
息子がうんちをしたもんだから、
歯ブラシは後回しで、息子のうんちを替えて。
娘を説得できて息子のうんち替えも終わった!と思ったら、
今度は息子がギャンギャン泣いたから、
抱っこ紐に入れて抱っこして、
息子を抱っこしながら娘の歯ブラシの仕上げ磨きをして。
そしたら今度は娘が「うんち!」と騒いで、
トイレに行かせて、息子を抱っこしながら娘のおしりを拭いて。
あとは寝かしつけ。
これがなかなかハードだった。
息子を抱っこ紐で寝かしつけしながら、
娘も寝かしつけようと思ったが無理ゲーだった。
娘は隣で一緒に寝てあげないと寝られなかった。
方針を変えて、息子を寝かしてから娘を寝かすことにした。
息子はバウンサーゆらゆらでよく寝ているので、
バウンサーに乗せてゆらゆらさせてみたものの、
全く効果なし。
再度抱っこ紐で抱っこし直し。
諦めて、一旦寝室からリビングに戻り、
娘と話した。
「あさちゃん、いとくんが寝ないとあさちゃんも寝られないから、
あさちゃんさっき遊びたかったって言ってたお遊びしてて良いから、
いとくんが寝るの待っててくれる?」
「うん、いいよ!こんな夜にあさといとくんとパパでこっちでいて良いなんて初めてだね!あさはさ、いとくんが寝ないと気になって寝られないからさ、いとくん寝るまで遊んでるね!」
娘に助けられた。
おかげで息子を何とか寝かしつけることに成功し、
背中スイッチで起こすこともクリアし、
娘と並んで寝ることができた。
いやぁ、たった5時間だったけど、なかなかの5時間だった。
ワンオペの大変さを痛感した。
世の中にはこれを毎日、365日やっている方もいる。
心から尊敬する。
子どもを持つと決めたのは自分で、
自分が選んだ人生だからやるのは当然だけれど、
人、一人を育てるというのは本当に大変なこと。
仕事じゃないからお金をもらえるわけではないし、
誰かに褒めてもらえるわけでもない。
淡々と、毎日、子どもがすくすく育つようにという、
想い、愛情のみでやっている。
でもその分、子どもの成長は人一倍嬉しいし、
ほんの小さなことでも喜べるようになる。
ほんの小さなことでも喜べるようになると、
世の中の見え方も、捉え方も変わる。
少なくとも僕は変わった。
人にやさしくなれたし、
多様性をより受け入れられるようになった。
子どもを持ち、ワンオペを経験するだけで、
考え方や捉え方がガラッと変わる。
個人的には、
子どもを持つ親すべての人が
一度はワンオペを経験した方がいい、
とまで思っている。
そしたらもっと優しい世の中になると本気で思っている。
「言うは易く行うは難し」とはまさにこのことで、
やってみないとほんとわからない。
実体験に勝るものはない。
ただの口だけ人間にならないように、
できるだけ全部、何事も自分でやってみる、
経験してみる、ということを大事にしていきたい。