初めてひな祭りの楽しさを知り、知った気にならないようにいたいと思った話。
自分とは縁のないものに触れてみると楽しかったりする。
ひな祭りはその一つだった。
男三兄弟のため、ひな祭りをやる習慣がなかった。
ひな祭りという催し自体は当然知っていたけど、
なにかお祝いごとをしたりすることはなく、触れることがなかった。
娘が生まれたおかげで初めてひな祭りはお祝いするものだと知った。
妻がすべて段取りしてくれて、僕の役目といえば、
しまってあるお雛様を出すだけ。
ひな祭りとは縁のない人生だったから、
何をしたら良いのかわからずだったけど、
娘のおかげでひな祭りも楽しいなと思えるようになった。
保育園では日本の行事を取り入れて、いろいろと製作をしてくれる。
娘がこんな可愛いひな祭りの掛け軸を作って帰ってきた。
娘がどうやって作ったのか解説してくれて、
はさみで切ってのりで貼ったり、
指に絵の具を塗って周りにひなあられを表現したりしたらしく、
なるほど確かにでよくできている。
いつの間にかちゃんと顔とわかるように描けるようにもなってる。
はさみは家でも練習してたからその成果が出てるし、
日頃の積み重ねがこうやって可愛い作品になっていて
素晴らしいな〜としみじみと浸っていた。
夜は妻がひな祭り仕様の料理を用意してくれ、
みんなでちらし寿司とひな祭りケーキを食べた。
娘が
「最高だね〜」
「ひな祭りって楽しいね〜」
と何度も言い、テンション高く、嬉しそうで幸せそうで、
その姿を見てこっちも嬉しくなり、幸せだった。
娘のおかげで34歳にして、ひな祭りの楽しさを知った。
知っていたけど、
触れたことがないからその良さを知らない
ってことってたくさんある。
新しいことを知る、体験して初めてその良さを知る。
やっぱり何事もやってみる、体験してみる、
それができる環境に身を置くって大事。
身近なことで知っているけど、
知った気になっていることもたくさんあるから、
そういうのを試してみると、
新たな発見があって楽しいはず。
そんな楽しみを家族みんなで見つけていきたい。
来年のひな祭りも楽しみ。
また一つ、楽しみなことが増えた。
楽しいことを教えてくれた妻と娘には感謝です。