たとえ、ありきたりな言葉だとしても。
高校3年生だった私にとって一番行きたい大学は、背伸びするだけでは足りず、ちょっとジャンプをしないと届かないようなところだった。
私には、仲間がいた。
その仲間、彼女を仮にSと呼ぼう。
Sとは、第一志望の大学と学部が同じだった。
部活も、2,3年のクラスも同じだった私たちは、自分で言うのも何だけど、似た者同士だったと思う。クラスの中心的存在ではないが楽しい事は大好きで、イベントは全力でやる。英語と国語と世界史が得意、理系科目は苦手。好きな芸人はノンスタイル。
Sと私は