選択力を鈍らせる「感情バイアス」
人生は選択だらけです。
今日のお昼ご飯はなににしようか、仕事は何から始めようか、帰ったら何をしようかと、毎日様々なことを悩み、そして選択しています。
何が正しい選択か……ということは、結局選んでいない選択の結果を見ることができないのでわかりません。
ですので、いつだって正しい選択をしなければならない、と考えるのは不毛なわけですが、「後悔しない選択」をしていくことは可能です。
今回はそんな「後悔しない選択」をできるだけだけしていくために、選択する際に陥りがちな「感情バイアス」について話していきたいと思います。
何が良い選択か
まずはそもそも何が良い選択なのか……と考えてみましょう。先ほど少し述べたように、選択に正解はありません。
正解はありませんが、ベターな選択はあります。それは「後悔しない選択」です。
未来は選択によって変えることができますが、過去はもう変えられません。今の幸せは、そういった変えられない過去の積み重ねからくるものですから、その過去をよかったと思えるような……後悔しない選択が良い選択なのです。
選択を邪魔する様々なバイアス
選択はすべて自分の意思で行われているか……というとそういうわけではありません。
例えば環境や自分の状態によって、同じことに対する選択も大きく変わることがあります。
その中でもやっかいなのが「バイアス」と言われるものです。
バイアスには様々なものがあり、例えば、自分の信じることを示すためにプラスになる情報ばかり集めてしまう「確証バイアス」や、元を取ろうと考えてしまう「サンクコストバイアス」などがあります。
他にも、情報を鵜呑みにしてしまったり、最初の印象で物事を決めてしまったりと、本当に多種多様なバイアスがあり、それによって私たちの選択は大きく変えられています。
よりベターな……後悔しない選択をするためには、このやっかいなバイアスへの対処が不可欠なわけですが、基本的には、どんなバイアスがあるかを知っておくだけでも、バイアスには引っかかりにくくなります。
感情バイアス
今回はそんな様々なバイアスの中から、特に厄介なものを一つ詳しくご紹介します。
その時々の感情によって選択は大きく変わります。気分が良ければ楽観的な選択を、落ち込んだ気分であればネガティブな選択をするかもしれません。
このように、感情によって物事の受け取り方が変わることを、感情バイアスと言います。
この感情バイアスを避けるためには、まず感情バイアスというものがあることを知り、意識しなければなりません。
意識ができたら、次は解釈を変えていきます。
例えば緊張などのストレスを感じていたら、成長するチャンスだと捉えなおすなど、ポジティブに変えることでネガティブな選択をしないようにすることができます。
しかし、あまりにも大きなストレスを抱えているときなどには、意識しても感情に引っ張られてしまうので、そういうときには選択をできるだけしないようにしましょう。
選択をしないようにするために、毎日あるようなことについてはあらかじめルールを決めておくなどがいいかもしれません。
また、感情を落ち着かせるために、瞑想や呼吸法、他には感情を書き出してみるというのもいいでしょう。
後悔しない選択
選択をすることは、すべてが自分の意思によるもの、というわけではないと述べました。
ですので、必ずしもベターな選択ができるわけではありません。
それゆえに選択を恐れて現状維持のままにしてしまう……というのも「現状維持バイアス」という名前がついているくらい、ひっかかりやすいバイアスのひとつです。
人生選択の連続ですが、できるだけ後悔しない選択ができるように、バイアスには気をつけましょう。
参考文献:後悔しない超選択術(メンタリストDaiGo)
ps
バイアスがあるんじゃないかと疑心暗鬼になることも、一種のバイアスみたいな感じですかね。
バイアスのバイアスでメタバイアスって感じですかね。
かの忘却探偵のように様々な可能性について瞬時に考えられるようになりたいものです。