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散歩のひと 多摩ニュータウンとスローフード
食を求めて
私も家族もアウトドアの遊びが好きだ。その為、アウトドアの遊びがメインで旅行をする。ホテルにも、ゲストハウスにも泊まるけど、キャンプもする。そこで食に関しては出来るだけ地域のものを食する。
地元の食材を使うイタリアン、和食、蕎麦屋、うどん屋などなど、探しまくって行く。
キャンプなら米が美味いなら新米を買ってみる。ジビエがあれば肉を買って食べる。果物や野菜も旬のものを食べる。名物の食材があれば食べてみる。
そうしていると、その地方の文化に触れることにもなり、後で色々調べてみたりして、二度楽しい。
近所の散歩でも、たまに目的の一つとしても食を求める。
どら焼きが食べたくって、10キロ歩いたしりもする。
どら焼きは、今の所、東小金井の「ならは」と上野広小路の「うさぎや」が美味い。
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多摩丘陵の散歩
今回は多摩市唐木田の「蕎千花」の薫り高い手打ち蕎麦を食べたいと思い。多摩センター駅からピューロランドを越えて、多摩ニュータウンを散歩する。
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多摩ニュータウンは日本で最高レベルの開発都市だが、ゴーストタウン化していると言う。でも今は蘇りつつある。
新しい世代が住むには良い場所だと今回感じた。家賃も安いし、街は綺麗で、自然環境もほどよい。
交通の便としては、多摩センター駅から京王線と小田急線に乗れる。さらに多摩モノレールにのれば立川まで行ける。このモノレールは町田まで延びる計画がある。将来大規模な生活圏が出来そうだ。
歩いてみると、多摩ニュータウンは規模が大きく、丘陵地帯にある特性からアップダウンも多い。公園も多くあり、抜け道、行き止まり、階段とあり、スマホの地図アプリがあっても迷路だ。
静かな土曜日だった。誰も居ない公園で遊ぶ妻。
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J smile多摩八角堂
団地内をうろついていると時間が過ぎて、12時近くになった。
お腹が減った。昼飯だ。
時間的に蕎麦屋は遠いので諦めて、多摩センター駅に戻って食べるかと思っていたら、団地の集会場なのか?オシャレな建物が目に入る。
外のテラスで食事をしている人達もいる。
妻に「見てみよう」といい。
その建物に向かった。
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そこは「J smile多摩八角堂」という団地の複合施設だった。
「ほーっ、こんなオシャレなものがあるのか最近のURは」
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中はベーカリーだが、雑貨や本もある。
焼き物がいくつかあり、緑色が珍しいと「飛び鉋 小鹿田焼」、アンモナイトみたいな柄の皿を妻が買った。
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メインはベーカリーだ。モイベーカリーと言う。そこでパン(バインミーサンド)とコーヒーを頼んでみた。
自家製酵母で1日発酵、ノーバター、ノー卵、石窯で焼かれたパン。素朴で硬く美味い。たっぷり注がれたコーヒーもパンに合う。
「これはいいやぁ」
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2016年からオープン、新しい地域コミュニケーション対策の一つで、*1ソーシャルスタイルを実践している。
*2パタゴニアなど着せて子供を連れているお父さんが何人かいた。
テレワークなどで通勤という面倒なくなれば、少しくらい高くても地元の良い食べ物を子供達と食べようとなる。そのさきがけかもしれない。
食は文化だ。散歩しているとその町の食文化が分かる。美味しい和菓子屋さんがある町はいい所だ。スローフードが根付いている地域。
ここでスローフードのことを確認してみたい。
スローフード(slow food)は1986年にイタリアのカルロ・ペトリーニによって提唱された国際的な社会運動。
ファストフードに対して唱えられた考え方で、その土地の伝統的な食文化や食材を見直す運動でスローライフともいう。
ポイントはスローライフはライフスタイルではない。
つまり、ロハス的なオーガニック食材をスーパーで買い。太陽光発電で料理する そんな今時よく聞く生活(ライフスタイル)ではない。
「地域の仲間の為に良い物を作ります。地元のものを提供します。時間がかかり、少し値段も高くなるけど。貴方の為に良い食を提供します」
そんな生き方をする資本主義の思想だ。
だから「ライフスタイル」ではなく新しい「ソーシャルスタイル」となる。
*1ソーシャルスタイルは人のコミュニケーションのとり方の区分だ。
*2パタゴニア アウトドアブランド。
パタゴニアの製品を使う事で、世界を変えて行こうと言う企業理念が当初あったが、最近では自己満足系のブランドとなってしまった感はある。
散歩スタイル
私の散歩スタイル、アウトドアウエアがほとんどだ。モンベルかパタゴニアが多い。靴はコロンビアのミドルカットのハイキングシューズ。
「ハローキティ」
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