【改造】アーマードコア ラストレイヴン イレギュラー化パッチについて
アーマード・コアシリーズはPS1時代の初代からプレイしていますが、このラストレイヴンを最後にPS3以降の作品には触れていません。
というのも、ACシリーズはAC3まではそれなりに遊べていたのですが、『ネクサス』からはユーザーから大不評を買うほどゲームデザインが大きく変わってしまったので、遊び難くなってしまったのは有名です。
PS2最終作の『ラストレイヴン』でそれなりに遊べるようにはなりましたが、それでもゲームバランスが壊滅的に悪かったのには変わりないため、以降の作品を敬遠してしまうことになりました。
プレイした当時に思ったのは「AC3以前の方が遥かに遊びやすい」「AC3の仕様でせめてネクサス以降も遊んでみたかった」というものです。
当時のささやかな願望を、大人になってある程度叶える機会にこの度巡ることができました。
◆自分でパッチを作ることにした
大人になってレトロゲームのバイナリ改造に触れることになり、その過程で作り上げたのが通称『ラストレイヴン・イレギュラー化』というパッチというものです。
これはラストレイヴンの仕様を、出来る限りAC3以前のように戻して快適に遊ぶということを目的に作り上げたもので、ネクサスから問題だった
熱関係の仕様や熱暴走
強化人間がCPU専用
パーツバランスが悪い
等々、様々な要素を改善しようと試みました。
特に熱暴走に関してはネクサスの頃から極端過ぎだったので、一番力を注がせて修正をしました。
また、ACシリーズのファンからの不評としてネクサスからブレードホーミングがほぼ消滅してしまい、ブレードが使い物にならないという事態も起きました。
ラストレイヴンでは上下方向にのみ少しだけ復活したのですが、やっぱり使いにくいままです。
このネクサスの製作時期は、「スタッフの中にブレードが嫌いな人がいるんじゃないか?」と邪推してしまうほど、ブレードはとても冷遇されていたのです。
よって、そのブレードホーミングもこのパッチでは復活させて実装に成功しました。
本格的なブレードホーミングが使えるのと使えないのとでは、テストプレイでも快適さに天と地ほどの差がありました。
他にも各種ACパーツもAC3以前の仕様に戻している他、使い道が無さ過ぎるパーツは新機能のパーツとして生まれ変わっています。
100連射できる大型マシンガン
3連射できるレーザー、パルスライフル
初代ACの仕様で散布できる爆雷
AC2のリミッター解除を疑似的に再現できる回復装置
といった面白機能のあるパーツを作ってもみました。
また、AC3からの新要素であるダブルトリガーが登場当初から猛威を振るってシングルトリガーの価値が低下し、ネクサス以降はバランスもかねてロックオンサイトが小さくなるという調整も施されました。
しかし、この仕様もシングルのサイト自体が小さくて、ダブルとの差も薄いので結局はダブルの方がマシという本末転倒的なものとなっています。
自分は基本的にシングル派ですが、この格差を縮めようとした仕様自体は悪くなかったので、『シングルトリガーはAC3以前の広いサイト』『ダブルトリガーはネクサス以降の狭いサイト』という感じにバランス調整も施しました。
他にもミッション中に出てくる敵キャラにも色々と調整を施しています。
パルヴァライザーは種類によって強さに色々と差がありましたが、四脚は弱体化・フロートは強化といった具合に手を尽くしました。
特に多くのユーザーにトラウマを植えつけたであろうラスボスのジナイーダ、通称『ラスジナ』についてはかなり調整を加えて難易度が低下しています。
ラスジナは通常の強化人間よりもさらに強い特別仕様の補正がかかっているので、強いというよりインチキに近くゲームバランスを考えていないのが明白だったので、マイルドな難易度になるように調整しました。
というより、AC3に近い仕様で戦うと呆気なく倒せてしまうことが多くなり、元のラスジナ自体がほとんどチートに頼り切っただけの存在であることがはっきりと分かってしまいました……。
ほとんど自分用に調整した趣味の産物ではありますが、ラストレイヴンを快適に遊びたいという夢は叶いました。
ACLRに興味がある方や、AC3SL以前の仕様でLRを楽しんでみたいという方はぜひお楽しみ頂ければ幸いです。
(googleドライブに飛びます)