韓国映画「親切なクムジャさん」感想
一人娘を守るために殺人犯の身代わりになった20歳の清楚な美女クムジャさん。
クムジャさんは、服役中に仲間たちや刑務所に出入りする人間の心を掴み、出所後その人たちの協力を得て真犯人への復讐を始めます。
公開当時、ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」の主演などで清純派女優そのものだったイ・ヨンエが汚れ役に挑んだとして話題になっていた本作。
Amazonプライム体験をきっかけに観てみたのですが、イ・ヨンエ演じるクムジャさんよりもほかの俳優さん(特にクムジャさんが刑務所で出会った仲間を演じた女優たち)の役柄がハードで強烈でした。
クムジャさん役でイ・ヨンエは様々な賞をもらったようですが、彼女よりもがんばった人たちにも光を当ててほしいなと思いました。
イ・ヨンエについては、当時実年齢34歳にも関わらず、教育実習の大学生に妊娠させられ身重の体で出産費用を稼ぐ為エッチなバイトをしようとする制服姿の女子高生を演じたところは称賛に値します。
映画の作りとしては、皆まで言わず観る側に想像させる手法がよく使われており、脳が心地良くなったという…。
しかしまあ、イ・ヨンエが本当に美しかったです。
薄茶色の瞳、みずみずしい肌。
全てが透き通っているかのようでした。目鼻立ちも華やか過ぎず、輪郭は細面かと思いきや頬はふっくら。細すぎないスタイルも魅力的です。
パン屋の青年がひと目見た瞬間、手に持っていたいくつも重なっているケースを落としてしまうシーンがあるのですが、実際、イ・ヨンエ自身もこのような反応を見続ける人生を送っているのだろうと思います。
美しい人を見ると憧れてしまいますが、それはそれで生きることは難しいのでしょう。イ・ヨンエも清純派の役ばかりが続いてしんどかったのかもしれません。
この作品のあと、燃え尽きてあまり活動しなくなっていたイ・ヨンエですが最近映画やドラマに復帰してきているそう。
新作の画像を見たところ、少し老けたものの、みずみずしい光は今も瞳や肌から放たれていました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?