〜モンテッソーリ教育〜「みんなで」だけじゃなくて「一人」も大切。
一人で夢中になることって
ダメなことかな?
保育園とか幼稚園だと、
先生が準備した制作とかを
「みんなで一斉にやりましょうね」
って
イメージがあったり
そういう経験もあるのではないでしょうか?
人に合わせること
みんなで一緒に何かをつくりあげること
など
誰かと一緒に過ごすということも必要ですよね。
でもそんな中
子どもが一人で孤立して
何かに夢中になってる…
はたまた、
友達と一緒に遊ぶよりも
一人で遊んでばっかりで
少し心配になってきた。
みたいなことないですか?
社会という場所は
「誰かと共存するもの」
だからこそ
その子が大きくなってから
社会で生きてくために
「誰かと共存する、ついていけるように」
「その子が置いてかれて困らないように」
なってほしい
って想いがあることもありますよね。
そんな姿をみて…
こんなこと考えたことないですか?
子どもが活動をしてて
自分のペースでやり過ぎてたり
一人だけ遅れてる
置いてかれてる
など
「みんなに合わせられない」
姿を見たときに
「合わせてほしい」
というより
「協調できるようになってほしい」
と感じたことはありませんか?
「一人でいること」
「周りから見たら浮いて見えること」
「遅れること」
とか
状況だけ見て
「みんなに合わせていない」
ことを否定的に捉えてしまう
そんな気持ちも理解できます。
(僕も現場の先生なので、気持ちは分かります)
好きなことだけをやってて
自己中心的で
我慢ができない子
になってしまうのではないか?
って心配になりますよね。
ただ、ここで勘違いしないでほしいのが、
「みんなに合わせること」と「協調すること」
は違うということ。
みんなに合わせることとは…
であって
対する協調することは…
違いを一言で説明すると
ということです。
例えばですが
みんなで折り紙を一緒にやる時間に
「一人だけ手洗いをじっくりしている」
みたいな状況があったとします。
周りに合わせられないと感じた
「一人でいること」
「周りから見たら浮いて見えること」
「遅れること」
とかの中に実は…
「子どもが今本当にやりたいこと」
があって
「子どもが今本当にやりたいこと」は
「子どもの今の発達に必要なこと」
であるということです。
つまり、周りに遅れてでも
手を洗い続けてた
ということの中には
とかがあったりして
周りに合わせて
「やる気がないことをやる」
よりも
「やりたいことに集中する」
ことには大きな意味があります。
この記事で一番
理解してほしい
知ってほしい
思考を変えてほしい
と思っていることが…
子どもは
「状況をみんなに合わせられない」
と考えるのではなく
「自分を創っている」
と考えるということです。
子どもって
違いますよね。
発達や興味関心は
みんな違いますし、
月齢によっても発達差は出てきます。
(同学年でも生まれの月の差は大きいです)
「もっと指先を使って何かを描きたい」
と発達が求めている子もいれば
「なんで?」って
物事をもっと考えてみたくなる子
もいるわけです。
子どもはそれぞれ自分の中に
「求めているもの」
「やりたいこと」
があって
それを満たすことが
大人の想像できないような
発達の可能性に繋がるんです。
それなのに、みんな同じことを一緒にやったら、
「できる子」「できない子」
「好きな子」「苦手な子」
みたいに別れちゃうのも必然です。
それぞれに
それぞれの段階の
「やりたいこと」
「発達に必要なこと」
があるんです。
もちろん、
一緒に何かをやるということを
全て否定しているのではなく
「子どものやりたいこと」
には必ず意味があり
そこには子どもの可能性さえ存在する
ということを伝えたいんです。
どうかちょっとでも
子どものことを
信じてみてくださると嬉しいです。
ということで…
みんなで一緒に何かをすること
(みんなで活動する)
一人で何かに夢中になること
(個別活動)
をもう少し深く考えてみようかと思います!
そもそも
みんなで活動するとは
どんなイメージなのかというと…
こんな感じで
先生がやることを決めて
みんなで一緒に同じことをする活動です。👇
反対に
個別活動とは
こんな感じで個別で活動することです👇
モンテッソーリ教育では
この個別で活動することも
大事にしています。
ただ、個別活動のことだけ触れても
違いがわからないと思うので
両方のことについて考えてみますね。
待って。
そもそも…
※モンテッソーリ教育ってなに?
と気になった人は、こちらを読んでみてください◎
240秒くらいで読めると思います↓
ではまず
みんなで活動すること
についてですが
沢山ありますが
いろんな側面があります。
次に個別で活動するメリットを
みていきますね。
こんな感じで
もっとあるんですが
ここであげたらきりがないので
今回はこんな感じで。
それで、
なぜ個別活動を大事にしてるのか?
ってことなんですが…
みんなで関わることが
大切なことはもちろんあります。
ただ、この時期は
個別で活動することが重要だということ。
例えば、子どもは最初
自分の身体さえ
コントロールできなんです。
赤ちゃんって最初は
歩くこともできないじゃないですか。
でも、ずり這いする中で
全身運動をするから
自分の身体を起こすことができるようになって
次第にハイハイになって
ハイハイすると
高いところに目がさらにいくようになり
上のものを触ってみたい
立ってみたい
などの気持ちも芽生えて
運動も発達してくると
つかまり立ちができるようになり
ひたすらその運動を繰り返す中で
歩くことができるようになってるんです。
赤ちゃんって
ひたすら動き回ろうとするじゃないですか。
子どもの中には
発達すべきことが
欲求として備わっている
ので、
その欲求に従って活動すると
子どもは集中を起こします。
つまり、
こんな感じで子どもは発達してるんです↓
大人から見ると…
遊び、活動、お手伝い、
練習、いたずら
など
それぞれ行動に
名前をつけて分けて考えがちだけど、
それは全て大人から見た時の表現なんです。
子どもにとっては
「今、子どもがやりたいこと」
なんです。
見ての通り
ティッシュをいっぱい引っ張り出す
水道で水遊びをする
など
いたずらと思われる行為も
欲求に従った
子どもの発達しようとしてる過程
なわけで、
実は子どもは、そのおこないに
集中しているんです。
(今度一度だけでも、あえて影から見守ってみてください。面白いですよ。笑)
この子どもがやりたいことを
満たすことができるのが、
個別活動である
ということです。
個別で活動する目的は…
・平仮名がかけた
・足し算ができるようになった
・逆上がりができた
など
目に見えるような
何かができた
という結果を出すために
取り組んでいることではなく
子どものこの時期特有の
強烈な興味の中で
活動に没頭した結果
平仮名が書けるようになった
など
結果は
後からついてきている
ということです。
子どものやりたいことは
子どもしか知らないので
自分で選ぶから
欲求にかなったものを見つけられるし
集中を邪魔しない環境だから
没頭して満足いくまでできるわけです。
ちなみに
時に「みんなに合わせる力」も
必要なのでは?
と思うかもしれません。
もちろんその通りで、
全て自分の思い通りにいかないのも
人間社会の事実です。
幼ければ幼いほど、
意思がまだ発達してない、
つまり、
自分のやりたいことを
抑える力が育っていないので、
(科学的に言ったら衝動を抑制する前頭葉の発達も未熟)
合わせるよりも
やりたいことが
優先になってしまうのも事実です。
ですが、そのやりたいことの先には、
自分で何かを最後までやり続ける、
やり遂げる意思の力の発達や
集中することで前頭葉が発達するので、
大きくなるにつれて、
本当に我慢しなくてはいけない場面で
我慢したり、合わせたりすることも
できるようになってきます。
ちなみに、前頭葉の発達は
感情的になることも抑えてくれるので、
癇癪を起こしがちだったり、
情緒が不安定な姿も
少なくなってきます。
集中することの恩恵って
実はかなり大きいんです。
そして、大事なことは
子どもの集中を邪魔しない環境
子どもの集中を邪魔しない関わり
だということです。
あ、
ずーーーーっと
個別活動をしてる
というわけでもないですよ。
もちろん
子ども同士の関わりとかも大事なので
そういう活動を取り入れるのも
ありです◎
まとめ
最後に
もし…
子どもが何かに夢中になっているのなら
いきなり中断させたり
周りに合わせさせようとするだけではなく
ちょっと見守ってみる
子どもを信じてみる
そんな考えをもって
大人が接してみてほしいなと思います。
どうか、
子どもの可能性の芽を見つけてください。
見つけて何かできなかったとしても
見守れるだけで
子どもの新しい姿って見えてくるんじゃないかな?
自分の想像してなかった成長をする時って
そういう時に見えたりするんだと思う。
そんな瞬間を喜べる時が
やりがいだったりするのかもしれない。
もっとモンテッソーリ教育
子どもの発達や援助の方法
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