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#1 不登校のはじまり

はじめまして、愛梨です。

我が家の経験が誰かのお役に立つかもしれないので、文章を書くのはかなり苦手ではありますが、少しずつ私の経験してきたことを書いていきたいと思います。

子どもを不登校から再登校へと導くのは比較的簡単でしたが、再登校してからが本番でかなり大変でした。

息子の不登校をキッカケに息子の子育てをやり直し、息子と向き合うことで、私自身を育て直し、自分自身とも向き合う良い時間になりました。

不登校になることは悪いことばかりじゃなくて、たくさんのご褒美も貰えるんだなって今は思っています。

「note」初心者でわからないことが多いですが、どうぞよろしくお願いします。

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現在、高校1年生の息子は、中学1年生の夏休み明けから不登校になりました。

始業式はかろうじて登校、翌日から欠席と登校を繰り返し、9月中旬には登校出来なくなりました。

毎朝、とても辛そうに、

「また辛い朝がきた。もう生きてるのが辛い…死んだ方がマシだ…」

と涙を流すようになり、遂には、ベッドから起き上がることすら困難な状況に…。

そんな息子を見ても私にできることは何もなく…。

ベッドで苦しむ息子を見ても、助けてあげることが何もできずに本当に辛くて心が張り裂けそうでした。

私が思い付く限りの手は全て尽くした。
もう、何も策が思い付かない。

息子を救ってあげたいのに、苦しみを直ぐに取り除いてあげたいのに…私は為す術もなく無力でした。

息子は突然不登校になった訳ではありませんでした。

少しずつ、少しずつ、真綿で首を絞められるように体調が悪くなっていきました。

大きな原因は、中学受験の塾でした。

まるで突然、事故に遭ったみたいに塾でのトラブルに巻き込まれました。

小4の3学期、ほとんど面識のない先生が帰宅しようと出口に向かって歩き出した息子の腕を強引に掴み、理由も何も言うことなく引きずり込むように別室へ連れて行きました。

子どもたちがみんな帰宅した塾に一人だけ訳も分からず残されて、ガランとした部屋で大きな声で延々と叱責されていたそうです。

「前回の全国テストよりも成績が下がっている。成績が落ちているのにヘラヘラ笑って塾によくこれたな。」

こんな内容の事を21時から30分間続いたのに、誰も他の講師の方は助けてくれなかったそうです。

私はずっと、塾のビルの前で息子を待っていました。

なかなか出てこない息子を心配していたけど、まさかこんなことになっているなんて思わなくて…。

滅多に人前で泣かない息子が号泣してビルから出てきました。

帰宅してからもベッドに入ってからも泣き続け、震え、怯え、夜泣きまで。

この日から、息子はどんどん変わっていきました。

小4から小5のカリキュラムに移行したばかりで、塾の回数も増え、帰宅時間も大幅に遅くなったことに息子は全く慣れていない状態でした。

塾でお弁当が必要になり用意しても、塾では食べる時間がなく帰宅してから食べるくらいハードな日々でした。

カリキュラムが変わる前の息子は21時半には就寝していたので、生活リズムを変える必要もあり、成績が少し落ちたことなんて我が家では一切気にもしてなかった。

そんな事は後からいくらでも取り返せること。

むしろ、テストの出来に落ちこんで帰宅した息子と、直ぐにテストの振り返りをして、気分転換に家族で映画を見たり家族団らんを目いっぱい楽しんで、気持ちを切り替えることを優先していました。

せっかく笑顔で通塾できていたのに…。
息子の笑顔が消えてしまいました。

この日を境に、息子は塾に通えなくなりました。
頑張って塾に行ってもビルの中に入れないんです。
階段を上がろうとすると、足が震えて教室に入れなくなりました。塾について考えると震えが止まらなくなり泣くようになりました。

それから、頭痛、腰痛、腹痛、吐き気、めまい、アトピーの悪化などなど…の身体症状が出始めるように。

今まで、塾と水泳をすごく前向きに頑張っていて、好奇心旺盛で勉強も運動も大好きで、毎日楽しく塾の勉強も取り組んでいる子でした。

全てが順調だった。
それなのに。

塾に通えない、勉強に遅れる
取り残される感覚。

すごく怖かった。

今まで積み重ねてきたものが一瞬で消え去り、今まで出来ていた事が何も出来なくなる恐怖。

私以上に息子はもっと怖かったと思う。

頭ではやらなきゃって思っていても、身体が固まってしまい、思うように動けなくなってしまいました。

ここからは、坂道を転げ落ちるように転落していきました。


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