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#3 原因究明と起立性調節障害

「起立性調節障害」

息子の身体症状が酷くなり、大学病院へ紹介状を書いてもらって原因を調べてもらったことがありました。
その時に診断されたのが起立性調節障害です。

「起立性調節障害は今はどの病院でも対応していると思うから、かかりつけ医に相談してくださいね」

と言われ、かかりつけ医に相談すると、「対応できない」とのこと。

「起立性調節障害」で本を出している病院で診察をしてもらうと、
「そんなのは気の持ちようだ!甘えている。」
と逆に息子は叱られました。

原因不明の身体症状の病名をやっと探し出しても、起立性調節障害という病名を手に入れても、何もしてあげられることがない。

更に調べてみると、自律神経の機能検査をしてくれたり、鍼治療もしてくれる病院を見つけました。
そこでは大学病院よりも詳しく検査をしてくれて、優しく話も聞いてくれるとても親切な病院だったので、そこにしばらく鍼治療のため通院していました。

鍼治療をすると少し元気になったけど、時間が経つと効果は消えてしまう。その度に鍼治療に通わなくてはならず、鍼治療に通う体力の方が先になくなってしまいました。

何を試しても、息子は頭痛薬を手放せなくて、私は毎日のように頭痛薬を飲ませることにすごく抵抗を感じていました。

週4でスイミングの選手育成コースに通って体力があった息子が、顔色が悪く、頭痛、めまい、立ちくらみに悩み、のたうち回るほどの腰痛、腹痛に苦しみ続けている。

息子の身体症状は酷くなるばかりで、中1の1学期の中間試験が終わってからは、今度は蒸し暑さや汗に苦しめられるようになりました。

学校に行くまでに汗をビッショリかき、教室の中は冷房が効いてて寒い。

体温調節が上手くできずに、体力を更に奪われていきました。

1学期はそれでも頑張って登校していましたが、夏休みに入りダウン。

顔は青白く食欲もなくなりました。

「味がしない、美味しくない、食べたくない」 

息子の好きなものを出しても一切見向きもせず…。

そして、お友達とのオンラインゲームにハマり、夏休み中はほとんど外出もせず、ベッドの中で一日中過ごしていました。

そのまま夏休みが終わり、新学期が始まっても息子は動き出すことができませんでした。

起立性調節障害と診断を受けてから、起立性調節障害の子どもは不登校になる子が多いと聞いてはいたけど、まさか自分の子が不登校になるなんて思ってなかった。

夏休み中、これだけのんびり過ごしてたくさん充電したんだから、2学期からは当たり前にまた登校するだろうって安易に考えてた。

だから、息子が学校に行けなくなってはじめて「不登校」について調べました。

病気を治そうと外側に目を向けて、不登校になっても不登校の情報に目を向けてばかり。

目の前の息子のことは見ているようで、実際は何も見えていなかった。






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