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読書note

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【読書noteNo.14『春琴抄』】

【読書noteNo.14『春琴抄』】

禍を転じて福と為すとは、まさにこういう事なんですね。

今回、紹介する作品の登場人物である佐助。

彼は、大阪道修町(どうしゅうまち)のゆたかな薬種商の娘で、三味線の道を極めた盲目の女性、春琴につかえる丁稚(でっち)です。

ある夜、何者かによって、顔に熱湯をかけられて大やけどを追ってしまう春琴。

そんな春琴を見ないために、佐助は縫い針を自分の眼に刺し、春琴と同じく盲目となります。

盲目になっ

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