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まず出来ること - こころの治癒②

(心のカタチより)

人は悩んでいるにしても、心の病にしても”感情”に心が囚われていることに変わりありません。そこに何を云ってもその思いは上手く伝わらないのです。

それは感情という壁に遮られ、相手の心の中にある気持ちまで”言葉(おもい)”が響かないことにあります。

もし。響いたと見えても、それは感情に侵された単なる反応。マイナスな思考は自己都合な解釈をし更なる感情を互いに湧き起こさせることになります。

悲観的な言い方ともとれますが、自身の心にも感情を湧かす要因をつくれば、伝えれるものも伝えれなくさせると云うことです。

「”火に油”は注がない」

前話(こころは悩む”もの”)ではそんな感情を止める話をしました。これは、悩むこと事態を”不幸”と思う癖があるため、それを自覚で”止める”話でした。

しかし、その話だけではピンっとこない人も多くいらっしゃったと想われます。それは、基本としか機能しないちっちゃなキッカケの話だからです。その話は、心に”1”を創りだすだけで、それだけでは何の役にも立たないのです。但し、この”1”がとても大切な役目をします。

”もの”事には基本がしっかりしてこそ、ブレなくさせる”もの”があります。何でもそうですが基本を怠れば上手く行くこともダメにしてしまいます。

心に基本がないのは0であり、それを”空(から)”とも言えます。そんな心で「こころは悩む”もの”」を扱い間違えば、そこに何が入るか分かりません。たぶん、そこには不幸という”1”を入れ、それが感情を湧かし心振り回すこととなります。

もし。今の自分が「こころは悩む”もの”」を不幸と思わす癖を持つなら、良かれと思って掛ける言葉にも感情が注がれてしまいます。心が響くどころか火に油を注ぎ、その火の粉は自身の心にも降りかかります。それなら何もしない方が互いのためになります。

「こころは悩む”もの”」が基本としか機能しない”1”ならば、その”1”と”を役立たさせる何かが必要です。例えば道具は人が使ってこそ役に立ちます。だから、その”1”に『まず出来ること』をするのです。

本人も気づかないちっちゃなキッカケでも”まず出来ること”があれば、それが2にも10にも100にもなるのです。掛け算で云えば0(から)は幾ら掛けても0は0のまま、心疲れさせる計算を延々と繰り返さないために”1”が必要だったのです。

「まず出来ること」

ところで、この”1”とは何のことか。
それは「こころの余裕」を創る”1”です。
こころの余裕は、あればあるほど自身の気持ち(ほんね)を強く感じさせます。それは幸せを感じる余裕になります。

本来、心とは単純な”もの”でその”1”を持てば後は簡単です。”まずは出来ること”でその余裕を増やせ良いからです。こころの余裕には”幸せ”を入れるべきですね。

ところで、今の自分は何を考えてますか。
”まず出来ること?”に何が出来るか考えているなら、それ事態が既に感情を湧かし自己都合な解釈をはじめます。”考える”とは感情を湧かす代表的な行いだからです。それは一旦”止めて”ください。

”まず出来ること”とは、自分の心の中にすでにある答えだから考える必要はないのです。それを引き出すだけで良いのです。

その答えとは、自分にも相手にも役立つ”もの”を共有し引き出せます。もし。”まず出来ること”を相手にする事と思っているならそれも勘違いです。”思う”も感情を湧かす代表的な行いとなり、相手に”感情”を注いでしまいます。

ヒントは、誰の心にもある”幸せになりたい”です。
簡単ですね。”幸せになりたい”は幸せを望む心の現れです。ならば、『幸せ』を感じる合えれば十分です。心の中心には”幸せ”と云う記憶があるのです。

それともう一つ大切な話をします。先程から”共有する”と云ってますが、それは相手との事に限らず、自分と自身の心も同じです。それは、心悩ます相手にも、心の病などで自身の心を相手にしている人(じぶん)も相違ない話となるからです。

それは、誰の心にも、自分の心にも”幸せ”を感じさせることが大切となり、”まず出来ること”はその答えを引き出すことに相違ないのです。

それが”こころの治癒”となります。

ただし。それには何かをしなくては”こころの治癒”はできません。ここでのお話しはそれを話て終わりにします。

「記憶を引き出すだけでいい」

それは”まず出来ること”の話を一旦忘れてることからはじめます。

その代わりと云ってはなんですが、自身の心、相手の心の中にある記憶を引き出す話をします。

人の記憶には2つに分類する記憶があるのはご存知のとおりです。それは”不幸な記憶”と”幸せな記憶”です。誰でも人生を歩んでいれば1つや2つ、いやいや、多くの記憶が心の中にあるはずです。

それが心を持つ人すべてが経験していることを分かっているからそれが使えるのです。

その記憶は何をするのか。
ひとつは経験を残すこと。
もう一つは経験を引き出すことです。

その経験は自身にとって大切な記憶もあれば、忘れさりたい記憶もあるんじゃないでしょうか。それが”不幸な記憶”と”幸せな記憶”となります。

人は”幸せになりたい”と云う。
だから、幸せを好みます。

人は自身の”幸せな記憶”を持ってます。
人は相手の”幸せな記憶”も知ることもできます。
相手のことを知れば知るほど多くの”幸せな記憶”が解るはずです。

だから。相手であっても、自身であっても心悩むとき”まず出来ることは。
心の中にある幸せな「記憶を引き出すだけでいい」のです。

心が幸せを感じることをして幸せな記憶を疑似体験させるのです。

間違えても心悩ます出来事に触れてはイケません。
”火に油を注ぐ”ことになります。

追記。
例として相手の幸せな記憶を引き出した話をします。その人は理由は別として薔薇の華が好きな方でした。身につける物に薔薇が施してあるぐらい薔薇の華に”幸せ”を感じる方でした。

そんなに好きな”もの”と知っているぽち☆の経験とは、その方がメンタルに落ちてしまったとき、ふっと薔薇の画像を見せることで振り返らせるでした。それをキッカケに幾度と気持ち(ほんね)トークまで戻し看護師へ復帰したのです。

人は幸せを感じると”こころに余裕”が創れます。その余裕は気持ちで聞く耳にもなり、幸せに向かう道(ちゆ)となり得たのです。あくまでも一例ですが。

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