此処之荘
日常の出来事や子育て、思ったことなど、瑣末で忘れてしまいそうだけど、せっかくだから残したい日記です。
小学1年生の夏休み。長女は学童保育に通っている。 小学校の敷地内にある公立の施設で通い慣れてはいるけれど、休み期間で集団登校もない。朝の往来が激しい通学路は、ひとりで歩かせるにはまだすこし不安がある。そのため、交通量が落ち着く場所まで一緒に歩いて見送るのが、この夏の日課になった。 学期中の登校見送りはマンションのエントランスまでだったので、通学路を一緒に歩くのは新鮮だ。かつての子ども園の送迎のように、自転車の後ろに乗せてひた走るのでもなく、横ならびで、手をつないで2人で話
数十年に一度とかなんとかいう規模の台風が去っていった。 幸いなことに、 居住地付近は身構えていたよりは穏やかな風雨で 通過した翌朝には警報も解除されていて、 子どもたちもいつもどおりに登校・登園していった。 それでも、 戻ったはずの日常が前日までとちがう。 いきなりすぅっと空気が澄みわたり、 朝晩はキリリと冷え込む気候に様変わりした。 台風のあの渦が まるでロボット掃除機のように 夏の余韻を吸い込んで、きれいに持っていったみたいだ。 すっきりした秋の姿がお目見えした。
水曜日に、図書館に行く。 これは、今年の夏休みからはじまった習慣だ。 わたしと子どもの予定に空きがある水曜日に、 市立図書館で時間を過ごすようになった。 散歩がてら、3人で歩いて図書館に行く。 目的地は暑さをしのげる屋内なので、夏にもちょうどよい。 子どもたちは幼児・児童書のコーナーに辿り着くなり、 それぞれお気に入りの本を持ってきては 机に向かっておとなしく眺めだす。 子どもたちは、既に知っているお気に入りの本ばかりに目がいく。 1年生の長女は「おしりたんてい」や
こんにちは、此処之荘(ここのそう)と申します。 関西在住の、フリーランスの主婦です。 web 制作を請け負ったり、ときどきイラストなどを描いています。 いまは日記を書いています note で書くのは、現段階では日記がメインです。 日常の出来事や思いついたこと、つねづね思案していたことなどを 「日記」という体裁にすることで続けています。 現在の生活では家庭のこと、主に育児が大部分を占めるため、 内容もおのずと子ども関係のものが多いです。 ここで書く目的 ✅ 物書く筋
先日、誕生日だった。 年齢のインクリメントは今やどうでもいい。 ただし、家族が祝おうとしてくれう気持ちは ありがたく受け入れたい。 あと、おいしいものを食べられる大義名分なら いつだって大歓迎である。 ということで、 ふだんよりすこしいいところに外食に出かけた。 予約してくれた夫に確認した。 「もしかして、あれ、頼んだ…?」 答えは、イエスであった。 過去にも何度か利用したお店なので知っている。 私が懸念する「あれ」とは、 誕生日の客へのデザートプレートサービスのこと
子どもを育ててはじめて気づくこと いくつもあるんだけど。 長女も、長男も、 鼻をほじり、その指を口に持っていった。 少なくとも彼らの周りで それをやる人はいないはずなのに、 誰も彼らに教えていないはずなのに、 幼児というものは、ある日突然、 鼻くそを食べる奇行に出る。 これはなかなかの衝撃だった。 その一連の行動は、 人間の本能としてインプットされているのだろうか。 無意識でやっているようにも見える。 テレビでも眺めがら、 静かにそっと鼻から口に指を運ぶ。 うーん、
街で赤ちゃんと見ると、つい顔が緩む。 長女7歳、長男5歳。 今でもとてもかわいいけれど、 乳児という存在はまた別格で。 あの日々から遠ざかるほど、 懐かしく、恋しく感じる。 あの日のわたしのところに行って ちょっとの間入れ替わるとか できたらいいのに、とよく思う。 当時の自分といえば おむつをした2歳と0歳に囲まれて 今思えば必死だった。 体力のある方だったけど、 それでもさすがに疲れていた。 手のかかる0歳児に、 いやいや気味の2歳児。 追い詰められて泣いたこともあっ
大きくなったらおかあさん(おとうさん)と結婚する! というのは、わりとよく聞く話だけど。 5歳の長男は、 大人になったら長女ちゃんと結婚する と言う。 長男くんは長女ちゃんと結婚して、 長女ちゃんがあかちゃんをうんで 長男くんはおとうさんになる。 お風呂にこどもといっしょに入ったり、 ごはんをたべさせたり、 いっしょに遊ぶ。 相手はさておき、 家庭で見て、体感している家族の像を そのままトレースしようとしているようだ。 彼の目から見たこの家の姿を知ることができて それ
子どもの記憶力にはメリハリがある。 1か月ほど前のことを覚えていないことなんてザラだし、 かと思えば2年前の出来事をいきなり持ち出してきたりする。 ししゃもを焼いて夕飯に出したら、よろこんだ。 生まれてはじめて口にするかのようなリアクションだった。 数ヶ月前にも食べてたけど。 後日、ふとした時に長女が 「しゃしゃも、おいしかったー」と振り返る。 うん、おいしかったね。 しゃしゃもじゃなくて、ししゃもだけどね。 そう指摘すると、 はじめて聞いたかのようなリアクションをす
段ボール箱をひとつ、ようやく片付けた。 いまの家に引っ越してきてから、 1年半のあいだ、ずっと和室の片隅に残っていた。 すぐに使うものでもない中身が入っていて、 どこに片付けるか決めることができないまま、 なんとなく保留にしたまま、 長らく忘れたふりをしていた1箱だった。 それが今日、 来客にあわせて宅内を片付けたとき、 ようやく、無くすことができたのだ。 箱のことはときどき目につきながら、 ときどきちくりと罪悪感を覚えながら、 ふだんの暮らしに特段困ることもないので
わたしの胃には、ピロリ菌がいる。 いちど除菌治療を受けたにも関わらず、 まだ、この腹の中に、いる。 ヘリコバクター・ピロリという細菌は 胃がんのリスク因子のひとつと聞く。 その可能性を大いに減らせるというのだから、 除菌をしない手はないのだ。 食い意地で生きている民にとって、 胃がんほど回避したい疾病はない。 だから、迷わず除菌治療の道を進んだ。 ピロリ菌感染の検査のなかには 「尿素呼気試験」というものがある。 ピロリ菌に尿素をやると分解して二酸化炭素を出すので、 感染
長女の学童用のお弁当を作る日だった。 前日に仕込んでおいた鶏ささみのつくね、 甘めの玉子焼き、かぼちゃの煮物、 ブロッコリーに、チーズを挟んだプチトマト。 赤ウインナーはカニ形に。 お気に入りのふりかけは別添えで。 保冷剤がわりにひとくちゼリーを2つ。 週1回だけだけど、正直、ずいぶんと億劫だ。 でも、長女は楽しみにしてくれているし、 いつもきれいに完食してきてくれるので、 甲斐はある。 わたしのお弁当作キャリアは無駄に長い。 小学4年くらいから、自分のお弁当を作ってい
長女は、かれこれ数日前からずっと、今日を楽しみにしていた。 学校に行くのが楽しみ、と。 折に触れては口にした。 宿題や自由工作、持ち帰っていた文具など、 前日の午前には持ち物の準備を入念に済ませた。 そして夜になって、翌朝に着替える服を選んで持ってきた。 軽やかな生地の、花柄のセットアップ。 裾が少しフレアになって、ふわっとしているかわいい服。 もともとお出かけ用だったけど、 綻びができてしまい、普段着におろしたものだ。 夏休み中の学童保育には Tシャツにハーフパンツば
水曜日の昼下がりだというのに、子どもたちとニチアサを観た。 (高校野球に追いやられて変則的な放映になったぶんの録画) いっしょに見ながらウトウトしてしまったので 最後のほうは直接見ていない。 目が覚めたら子どもたちが真剣な目をして話していた。 「ドンブラザーズ、来週で最終回だって…」 「始まったばっかりなのにもう終わっちゃうの…」 それな。 リアルタイム放映時の SNS の反応を見ておおむね知っていたので 驚くことはないのだけど。 仮面ライダーリバイスの最終回に乗っ
きちんとした文章を毎日練り上げるのも日常を圧迫するので、 並行して簡単な日記を。 今日の晩ごはんはカレーライスだった。 特に工夫もない、ふつうに作ったバーモントカレー。 豚こま、玉ねぎ、にんじん、適当なきのこに大豆の水煮。 これが我が家の基本形として定まりつつある。 思い返すと、かつてはカレーも随分と無責任に作っていた。 カレールゥも具材も作り方も作るたびに変わり、再現性など皆無だった。 それが、子どもが生まれて日々の生活を積み重ねるうちに、 いつの間にか、やり方が定ま